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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第57話 破殺
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「湾内か?」
『はい!ど、ど、どうかなさいましたか?』
「少し良いか......御坂は近くに居るか?」」
『御坂さんですか?部屋が違うのでなんとも......』
「そうか......おそらく御坂は外に居る。至急探してこい......」
『い、今からですの?』
「ああ、一刻を争う」
時間としては夜8時半を過ぎている。目的地が分かっている移動とは違い、対象である御坂は居場所が割れていない上に自ら移動している。

つまり、今からの捜索することは厳しい寮の門限を破る事を覚悟しなければならないが、サソリの必死な言葉は湾内は固く覚悟を決めた。
『分かりましたわ。御坂さんを見つけましたら、連絡します』
「頼む」

ピッと通話を切るとサソリは指を咥えて少し考えると、その場に居る全員に質問した。
「この実験の被験者は解るか?」
学園都市全体に強力なチャクラの闇が覆い尽くし、滝壺は軽く震えた。

「普通に考えるなら......一人だけいるわ」
「誰だ?」
「学園都市第一位、『一方通行(アクセラレータ)』」

学園都市第一位!
簡単な階級で言ったら、この場にいるメルトダウナーの麦野や独りで突っ走っているレールガンの御坂よりも格上の存在だ。
「お姉様よりも上の!?」
白井が驚愕の表情を浮かべる。
「なるほど.......それを手駒にしたか......単純にオレとどっちが強い?」
「......かなり厳しいわね。ありとあらゆる力を反射する能力だから、常人は攻撃はおろか触れることも出来ないわよ」

麦野からの第一位の情報を聴くと、サソリはベッドから起き上がり、巻物を取り出した。
「超何をしているのですか?」
「......無策で勝てる奴じゃないと分かったからな......準備をする」
「!?しょ、正気か!?アンタ、第一位に挑むつもりなの!?」
「そうですわ!?お姉様だって勝てない相手ですわよ」

「臆するなら此処にいろ......オレは一人でも乗り込むつもりだ......弟子が攫われて黙っていられるか!それに御坂も危ねぇ」

「!?」
「ふふ、アーハハハハハハハァー!」
麦野が狂ったようにケタケタと笑いだした。
「それでこそ私の旦那に相応しいわ.....良いわよ、私達も参加するわ」
「ちょっ!麦野?」
絹旗が驚愕したように口をアングリと開けた。
「それに近くにいるんでしょ?あの寄生虫のアロエみたいな野郎が」
「恐らくな」

チラリと滝壺に起こされて、ベッドに戻されるフレンダを見ながら復讐の炎を燃やす。
「フレンダと私に対する借りを返していないからね。滝壺」
「......」
フレンダをベッドに戻すと、静かに滝壺はAIMストーカーの能力を発動した。
あの時に感じたねっとり張り付くような気
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