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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第57話 破殺
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ようにスリスリしている。

「また!!は、離れなさいですわぁぁー!」
白井が重力を無視するようしツインテールがバタバタと燃え盛る業火のように滾った。
「断るわ!」
キメ顔で麦野が不敵に笑みを浮かべる。

またしても猫科同士の争いが繰り広げられる中、初春達が椅子に座りながら会話をしていた。
「サソリさんの眼って医学的な治療って有効何ですかね?」
「私達は超知らねぇです」
「でも、休ませるのは良いこと......」
「まあ、超そうですけど」
絹旗が目を細めてなんとか納得しようとしている所へ扉が開いて松葉杖を付いたフレンダが「はあ、はあ、ふぅ......」と言いながら入ってきた。

「フレンダおかえり......」
「ふぅ、痛た......トイレに行くだけでも一苦労だわ」
幸い、トビによりこじ開けられた八門遁甲の持続時間が短く、何とか自力でトイレに行く事が出来るようになった(半分は意地)

「だから、手伝ってあげるって言ったのに」
サソリに顔を押し退けられている麦野が松葉杖を使って危なっかしくフラフラしているフレンダに言った。
「いや大丈夫よ......何というか最後のプライドがね」
ヨタヨタと自分のベッドに戻ろうとするフレンダだったが......

〜?
急にサソリの外套から音楽が大音量で流れ出して、サソリやフレンダを始めとしたメンバーが身体をビクッとさせた。
フレンダはベッドの脇でバランスを崩して倒れてしまう。

「なっ!?何だ!」
サソリがタオルをずり落とながら、外套の袂に手を入れた。
音源となっているのは、前に御坂から貰った携帯電話だ。
音を鳴らしながら、振動している携帯電話を手に取ったまま固まるサソリ。
どうして良いのか分からないようで、目を見開いたまま振動している携帯電話を持っている。

「出ないんですの?」
「......出る?」

ん?
んん!?

またしても考え込むサソリに既視感を覚えた白井は唖然とした感じでサソリを見下ろした。
「えっとですね......開いて、ここのボタンを押してください」
「ここか?......御坂美琴って書いてある」
電話が通じて御坂から『あっ!サソリ?ちょっと良いかし......』
と聴こえてきたが、戦国時代からタイムスリップしてきた説が再燃したサソリに一挙に注目が集まる。

「これどうなってんだよ!急に鳴ったぞ!?」
「電話ですわよ!何で知りませんのー!?」
「知るか!」
「そこに耳当てて......違う違う!逆逆!」
「ギャハハハハハ!!アンタやっぱ最高だわ!」
腹を抱えて、一人で大爆笑している麦野。
「仰天未来滞在記......」
「超、超ありえないです......改めてこんな奴に負けたのに超腹が立ってきます」

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