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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第三十一話 第一機動艦隊
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こそ武人だ。」
武蔵が立ち上がっていた。
「姉様!!さっすがです!!」
讃岐も感激して抱き付いてくる。
「皆まだ話は終わってないわよ。」
葵が手を叩いて一同の視線を戻した。
「この間に各人は後退で艤装を点検。また全員が改装を受けてもらいます。あ、今回の派遣艦隊も帰投次第改装を受けてもらうからそのつもりで。」
「改装!?」
突然降ってわいた話に艦娘たちは色めきだった。改装はある程度練度が上がってこないと受けられないいわば艦娘をパワーアップさせる施術のようなものである。新型兵装を搭載したり、能力があがったりと様々なプラスが与えられるので、艦娘たちは改装にあこがれていたのだ。
 それが今回全員が受けるという。
「ですが、そのための資材は大丈夫なのですか?全員が受けることになると流石に資材が・・・・・。」
大和が不安顔になった。超弩級戦艦の彼女には改装に必要な資材の桁も多い。
「その点は心配ないわ。先の補充によって資材の備蓄も回復したし、それに南西諸島攻略以来、久々に大陸から先日輸送船団が到着して補給を受けたの。舞鶴鎮守府の奮闘のおかげだって。」
葵は皆を見まわした。
「さぁ、ここからは一気に行くわよ。全員今のうちに、休める時に休んでおくこと。いいわね?では解散!」





讃岐、霧島、比叡、北上、大井、赤城、加賀、愛宕、矢矧、能代、野分、磯風、舞風、清霜そして、旗艦として紀伊。彼女たちが横須賀鎮守府を出撃したのは、0900。夏を迎えた横須賀鎮守府近海海域では既に朝日が昇り切り、ギラギラとまばゆいばかりの太陽が雲一つない青空から光を放ち続けている。
 紀伊は全艦隊を2分した。第一艦隊は彼女が直卒する讃岐、赤城、加賀、大井、北上。
そして第二艦隊は霧島を旗艦とする比叡、愛宕、矢矧、能代、野分、磯風、舞風、清霜だった。
 これは戦闘海域に入り、作戦行動を起こすときになってから分断されるものであり、今は全艦隊が一つになって航行している。
「今回の作戦では、こっちは空母4人、相手は2隻。だから航空戦では撃ち負けないわよね、姉様。」
同航している讃岐が話しかけた。
「わからないわよ。支援艦隊だけ見れば、空母は2隻だけだけれど、本隊が合流すれば全部で8隻。しかもマリアナ諸島海域に進出している敵の別働艦隊が合流すればさらに増えるわ。」
「う〜〜〜〜・・・・。」
讃岐は急に吐き気を催したように顔色を変えた。
「だ、大丈夫!?」
妹の背中をさすってやりながら紀伊は落ち着かせるように
「今回は短期決戦よ。目標は空母の全滅。それさえ果たせば後はこちらは全速航行で撤退するから、長い戦いはしないわ。」
「わ、私、その、あの・・・。」
横須賀での戦いと言い、今回のことといい、讃岐はなにか艦載機にトラウマでもあるのか。気にはなっ
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