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艦隊これくしょん【幻の特務艦】
第三十一話 第一機動艦隊
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戦艦を貫いた。
「愛宕さん、矢矧さん、能代さん、皆さん!!お願いします!!」
霧島の求めに応じ、それまで軽巡以下と水雷戦闘を行っていた矢矧たちが一斉にうなずく。
「愛宕先輩、指揮をお願いします。能代、ここは任せたわ。磯風、清霜、私についてきて。航空隊の支援の下、残りの大型艦をつぶしに行くわ。」
敵はその数をだいぶ減らされ、さらに空母を全滅されられたとはいえ、まだ戦艦は大破した一隻を除き健在だったし、重巡以下とスクラムを組んでこの戦場を離脱しようとしている。矢矧たちと目の前で交戦する軽巡以下の艦隊はさらにこの艦隊を護るべく猛進して間に割り込む動きを見せていた。愛宕、能代たちはそれらの動きに合わせつつ、的確に軽巡艦隊を沈めていく。矢矧たちはこの敵艦隊を大きく迂回して、敵の中枢に突撃していく。
「加賀さん、敵の残存艦隊に攻撃機を集中。できる限り撃破しましょう。」
「いいの?空母は撃破したし、初動目的は達せられたと思うけれど。」
「敵の戦意はフラッグシップを大破させられたことで低下しています。今ならそれほど損害がなく敵を撃破できると思います。それに・・・・・。」
「それに?」
「第一航空戦隊として私は恥ずかしくない戦いをしたい。」
にじみ出る赤城の想いを受け取った加賀は無言でうなずいた。二人は艦載機を順次発艦させ、敵艦隊に向けて吶喊せしめた。その下では第一斉射を終わった大井、北上の二人が転進して敵艦隊の真横につくべく運動を開始している。紀伊、讃岐は二人を護衛し敵艦隊に砲撃を浴びせ続けていた。さらに反対側からは比叡、霧島の砲撃がまだんなく続き、そして矢矧たちが近接戦闘を仕掛け、軽巡艦隊を撃破した愛宕たちもこれに加わった。


艦種が異なっているが、すべての艦娘たちがまさしく一糸乱れぬ連携で敵艦隊を相手に奮闘していた。

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