第3章:再会、繋がる絆
第72話「再現された“闇”」
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イトスパークには遠く及ばないが、生半可な防御魔法程度では防ぐ事は不可能だ。
―――Bohrung sto?
「っ....!?」
しかし、それは突くように放たれた中距離砲撃魔法に打ち消された。
「ちっ...!『ユーノ!バインドは頼んだ!椿は遠距離から援護!奏は中距離を保って攻撃を仕掛けてくれ!僕が斬り込んで隙を作る!』」
念話で指示を出し、リヒトを構えて暴走体に接近する。
「(さっきのような広域殲滅魔法を連発されたら勝てる戦いも勝てない!ここは、短期決戦で一気に片づける!)」
防御が堅い、動きが早い、攻撃が強い。
等々、厄介な点は他にもあるかもしれない。
それでも、その厄介さが浮き彫りになる前に片づけた方が、都合がいい。
「はぁっ!」
リヒトを一閃。
次の攻撃に繋げるためのその一撃は、暴走体のパイルスピアに受け止められる。
ギィイイン!
「はぁあああっ!!」
パイルスピアと手甲の間で受け止められたのを利用し、上に大きく弾く。
空いた右手に霊力を溜め、それをそのまま叩きつける。
「っ!」
「ガードスキル...“HandSonic”...!」
...が、その一撃は高密度の局所的な障壁で防がれ、その勢いで間合いを取られる。
しかしそこへ奏が追撃。暗器のように生やした二刀で斬りかかる。
ッ、ギィイン!
「っ...!」
「“チェーンバインド”!」
暴走体はその攻撃を躱そうとして、パイルスピアを弾かれて体勢を崩す。
すかさずユーノがバインドを仕掛け、拘束に成功する。
「貫け...!“弓技・閃矢”!」
トドメに椿が矢を放とうとする。
ユーノのバインドは強固なため、僕だって解くのに時間がかかる。
そんなバインドで暴走体を拘束しているため、直撃は必至。
だが....。
「っ......!?」
―――嗤っていた。
まるでここまでの事を想定していたように、暴走体は嗤った。
刹那、悪寒が僕の背筋を駆け、反射的に体を動かしていた。
椿も同じだったのか、慌てて矢を放つと同時に回避行動に移っていた。
―――“Bloody Dagger”
「く、ぁああっ!」
暴走体は瞬時に40発程の血の色をした短剣を展開。
10発ずつ僕らに向けて放たれる。
それを霊力の小さ目の障壁で一部を防ぎ、残りは切り抜けるように逸らして避ける。
直感的に防御するとダメージが大きいと判断したが、間違いではなかったようだ。
「(着弾時に爆裂効果あり...!ユーノ程じゃないと、ダメ
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