第3章:再会、繋がる絆
第72話「再現された“闇”」
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る僕と椿は、さすがに四度目なのでもう驚かない。ユーノも平常だし。
「...椿、渡しておくよ。」
「これは...シュライン?」
敵が現れる前に、シュラインを椿に渡しておく。
「僕のリンカーコアを治療している今でも、椿の足場を作る程度はできるはずだ。」
「そうなの?」
〈はい。それぐらいならば、並行して行えます。〉
前回、前々回のジュエルシードと違って、今度は空を飛ぶかもしれない。
椿の行動範囲を増やすためにも、渡しておいて損はないだろう。
「....さて、と。」
すぐ近くの上空に、目を向ける。
そこには銀髪の女性...リインフォースを再現した暴走体がそこにいた。
「やっぱり、リインフォース...いや、闇の書が再現された...!」
「これは...少し厄介だな...。」
僕らの仲間の方のリインフォースは、全盛期より大幅に弱体化しているらしい。
その全盛期に近い力を模倣とはいえ、この暴走体は持っている事になる。
そうであるならば、この暴走体はそれなりに厄介な相手になる。
「(導王時代、文献で要注意な相手という認識で知っていた。...負けはしなくとも、大きく戦力を削られるかもな...。)」
ロストロギアが暴走した姿を、ロストロギアが本来の力を発揮して再現している。
...文面だけでも厄介なのがよくわかる。
「っ、散れ!!」
「....!」
暴走体に動きが現れ、僕は咄嗟にそう叫んで暴走体から距離を取る。
僕の言葉に反応して、他の皆も同じように距離を取る。
―――“Diabolic Emission”
「くっ...!“護法障壁”!!」
暴走体が掲げた掌から、闇色の玉が爆発するように広がる。
避けきれないと判断した僕は、咄嗟に霊術で防ぐ。
「ぐぅううう...!」
障壁が削られるのがよくわかる。霊力でなければ大きく魔力を削られただろう。
受けている衝撃もなかなかのもので、防ぎきれるかもわからない。
「椿...!!」
「分かったわ!」
片手で支えるには厳しいので、椿の援護が入る。
障壁を椿にも維持してもらう事で、背後に庇うユーノと奏共々、防ぎきる。
「....お返しだ...!遠慮なく受け取れ...!」
もちろん、ただで攻撃を防いだ訳ではない。
使っていなかった左手で、先程の魔法の魔力を集めておいた。
集まった魔力は強力な魔法一回分。さぁ、喰らえ...!
「“ドルヒボーレンベシースング”!!」
暴走体の魔法が治まった瞬間を狙い、砲撃魔法を放つ。
集めた魔力を全て込めた砲撃魔法だ。トワイラ
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