第3章:再会、繋がる絆
第72話「再現された“闇”」
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、普通にしてきそうで怖い。
「(...気にしてもしょうがない。偽物の予想を上回るしかないからな。)」
何度も言うように、既に今の状況は偽物の掌の上。
偽物の予想を上回らない限り、少なくとも大きく戦力を削られるだろう。
「........。」
「...?奏、どうかした?」
ふと、考え事をしていたら、ユーノがそういった。
見てみれば、奏が僕と病院を見ながら何か考えていた。
「...特に、何も...。」
「嘘ね。...とてもそうは見えないわよ。」
「......。」
何か、思い当たる事があるのだろう。
奏の誤魔化しをあっさり見破って、椿が聞く。
「...思い出せないだけ。それがもどかしく感じられた....それだけの事。」
「そう....。」
淡々という奏に、椿はどこか気にしながらも、それ以上は聞かなかった。
嘘は言ってなかったため、本当にただ何かが思い当たっただけなのだろう。
その肝心の“何か”が思い出せないだけで。
「...そろそろ結界に行くぞ。」
「分かったわ。二人とも、準備はいい?」
椿がユーノと奏に聞き、二人とも頷く。
「さて、行くぞ...!」
そう言って、結界に踏み出そうとした瞬間...。
『....!優輝!聞こえる!?』
「っ...!」
アリシアから通信が繋げられる。すぐさま返事のために応答する。
「聞こえるぞ。...通信は回復したのか?」
『一応ね。...状況が確認したいけど、今そこにいるのは?』
「僕と椿、ユーノと奏だ。」
椿と奏に結界の見張りを任せ、アリシアの問いに答える。
『....他の皆は?』
「残念ながらわからない。ついさっきまでアースラとだけでなく、現地でも通信が繋がらなくなっていたからな。」
『そっか...。こちらから確認した限りだと、既に一つのジュエルシードの結界の前にいるようだね。なら、結界は任せたよ。皆はこっちから探してみる。』
「分かった。...任せたぞ。」
両親や、他の皆が気になるが、ここは皆とアリシアを信じて任せよう。
『....頑張って。』
「...任せろ。」
まだ、魅了が解けたばかりで僕に対する認識に何か複雑な所があるのだろう。
そんなアリシアの簡潔にまとめられた言葉に、僕はしっかりと返事する。
「よし、改めて行くぞ。」
「ええ。」
今度こそ結界へと歩を進め、内部へと侵入した。
「.....これは...。」
「...四度目になるかな。この光景も。」
「そうね。」
結界内のノイズ掛かった光景に、奏が驚く。
対す
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