ターン60 蹂躙王と怪異の演目
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
悪くない。ただ、僕のデッキにそんなものまるで効かないというだけだ。
「僕のターン、ドロー!よし、永続魔法、壊獣の出現記録を発動。さらにお前のフィールドからジンライノをリリースし、海亀壊獣ガメシエルを特殊召喚する!」
「私のモンスターを……」
海亀壊獣ガメシエル 攻2200
ジンライノの姿が消え、その場所に青い甲羅を背負った巨大な亀のようなモンスターが鎮座する。守備力1800の下級モンスター相手にリリース能力を使うのは少しもったいない気もするが、だからといって出し惜しみしていてはこのデッキだとろくに動けないことにもなりかねない。要するに4000ライフを削ればこっちの勝ちなんだから、最初から飛ばしていく方が効率的だ。
「さらにこの瞬間、出現記録の効果発動。手札から壊獣が特殊召喚されたことで、このカードに壊獣カウンターを1つ置く。そして手札の粘糸壊獣クモグスは、相手フィールドに壊獣が存在することにより手札から特殊召喚できる!来い、クモグス!」
空中から落下してきた巨大なクモが、6本の足を巧みに使い着地の衝撃を分散させる。口をガチガチと噛み鳴らし、僕の敵であるレッサー・デーモンに対して敵意もあらわに威嚇の構えに入った。そしてそれだけでなく、また壊獣が手札から特殊召喚されたことで出現記録に2つ目のカウンターが乗せられる。
粘糸壊獣クモグス 攻2400
壊獣の出現記録(0)→(1)→(2)
「バトル、クモグスでガメシエルに攻撃!」
命令を受け、クモグスが巨体に似合わぬ俊敏な動きでガメシエルに躍り掛かる。ガメシエルもその甲羅にこもるようなことはせず、むしろ自分から進んで鎌のようになっているその爪先を受け止めた。
粘糸壊獣クモグス 攻2400→海亀壊獣ガメシエル 攻2200(破壊)
レッサー・デーモン LP4000→3800
「ふん……私のフィールドでモンスターが戦闘破壊されたことにより発動条件を満たした速攻魔法、イリュージョン・バルーンを発動します」
そう言うと同時に、辺りをどこからともなく飛んできた無数の風船が取り囲む。電気も通っていないシンプルな石造りの建物や土がむき出しになった地面などが辺りに広がる異世界の風景にその色とりどりな風船はどう見てもミスマッチで、それがこのあたりの空間に異様な雰囲気を醸し出していた。
「このカードの効果により、私はデッキの上からカードを5枚めくって確認。その中にEMと名のつくモンスターが存在すれば、そのうち1体を選んで特殊召喚が可能となります。まず1枚目はトラップカード、エンタメ・フラッシュ。2枚目は速攻魔法、超カバーカーニバル。おやおや、では3枚目。出ましたね、EMセカンドンキー。ですが、このモンスターではまだ少し力不足ですね。4枚目。いいカ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ