ターン60 蹂躙王と怪異の演目
[13/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を用いたのかスライハンド・マジシャンの姿になって地面に降り立った。
EMスライハンド・マジシャン 攻2500
「スライハンド・マジシャンの……」
「させるか!召喚成功時に永続トラップ発動、壊獣捕獲大作戦!このカードは1ターンに1度壊獣を裏側守備表示にして、さらにこのカード自身に壊獣カウンターを1つ乗せる。僕はこの効果を、ジズキエルに対して発動!」
壊獣捕獲大作戦(0)→(1)
ジズキエルが裏側守備表示となり、先手を打って守りを固める。そしてソード・フィッシュとの効果の因果が切れたことでジズキエルの守備力は再び2600に戻り、ガメシエルはもちろんスライハンド・マジシャンですら突破できない数字となった。
これが僕の作戦の第一段階。さて、次にどうしてくるかな?上手いこと引っかかってくれるかな?こっちのそんな思いにも気付かず、このターンで仕留める算段がパーになったことで露骨にイライラしだすレッサー・デーモンの姿はなかなか見ていて楽しかった。
「スライハンド・マジシャンの効果は表側表示のカードにしか使えない……ならば、その邪魔なカードをこのターンでは破壊しておきましょうかね。スライハンド・マジシャンの効果発動!手札を捨てて、壊獣捕獲大作戦を破壊しますとも!」
再びキラー・スネークが捨てられ、壊獣捕獲大作戦のカードが破壊される。壊獣カウンターを置けるカードがなくなったことはそれなりに痛い……だけど、思わず笑ってしまった。
「プッ……あっはっは!」
「なんですか、その不愉快な笑いは。気にいりませんね」
「そりゃどーも。だけどこっちとしては『お礼を申し上げたいぐらいですよ。まったく、気持ち良いほど私の思い通りに動いてくださって』ってね!」
なるべく似せて声真似まで披露してやると、レッサー・デーモンの額に深々と不愉快そうな皺が刻まれる。いいねえその顔、写真に撮っておきたいぐらいだ。
「こういうことさ、壊獣捕獲大作戦のさらなる効果発動!このカードが相手によって破壊された時、僕はデッキからカードを2枚ドローする!」
「なんですって!?」
「わざわざありがとうね、破壊してくれてさ。しかも、キラー・スネークを回収したターンに墓地に送ったってことは……」
「くっ……カードをセットしてガメシエルを守備表示に変更。エンドフェイズ、墓地に存在するすべてのキラー・スネークはゲームから除外されます……」
海亀壊獣ガメシエル 攻2200→守3000
これで手札コストのあてもなくなり、僕のターンがまた回ってくる。
「このデュエル、そろそろ終わりにさせてもらうよ!僕のターン、ドロー!」
先ほど大作戦の効果で引いた2枚と、今ドローしたばかりの1枚。この3枚があれば、十分いける。
「ジズキエ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ