ターン60 蹂躙王と怪異の演目
[11/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ふむ、こんな所ですかね。メイン2、スライハンド・マジシャンもう1つの効果を使っておきましょう。1ターンに1度手札を1枚捨て、フィールドで表側になっているカード1枚を破壊します。私が破壊するのは当然そのカード、壊獣の出現記録です」
「うわっ!」
スライハンド・マジシャンが今度は杖からビームを放ち、僕の場に最後に残っていたカードまでもが破壊される。今の手札コストでレッサー・デーモン側も残り手札は1枚になったが、それを差し引いても圧倒的にあちらが有利なことに変わりはない。
当然向こうもそれはよく承知しているらしく、余裕の態度を隠そうとさえしないままターンを終えた。
「僕のターン、ドロー!」
このカードは……よし。今度はこっちが、さっきのおかえしと洒落込んでみようじゃないか。だけどその前に、この手札ならうまくいけばあの山羊頭の悪魔に1発キツイのを喰らわせてやることができるはずだ。
「魔法カード、死者転生を発動。手札を1枚捨てて、墓地からモンスター1体を回収する。そしてスライハンド・マジシャンをリリースして、今回収したガメシエルを再び特殊召喚!そして相手フィールドの壊獣の存在を起点に、次にこっちが出す壊獣はこれだ!戦え、壊星壊獣ジズキエル!」
全身を未知なる金属と神秘の武装で包んだ、たった1体で星をも滅ぼす力を持った戦闘機械ジズキエル。その蛇のような下半身は金属製とは思えないほど滑らかに動き巨体による高速移動を支え、両腕に当たる部分にはどちらも先端に必殺のパルスを発生させる装置が、その他にも全身にそのひとつひとつが1国の軍隊にも匹敵するほどの武装が無数に備え付けられている、まさに戦うために生まれてきた壊獣だ。
海亀壊獣ガメシエル 攻2200
壊星壊獣ジズキエル 攻3300
「バトルだ、ジズキエルでソード・フィッシュに攻撃!」
この攻撃が通れば、一気に大ダメージを与えることもできる。だが必殺の衝撃波がソード・フィッシュの体を捉える寸前、2体のモンスターが割り込んでその壁となったのがかすかに見えた。その直後衝撃波が大地を砕き、立ち込める砂煙で視界が塞がれる。
それが晴れた時僕が見たものは、何事もなかったかのように佇むソード・フィッシュとレッサー・デーモンの姿だった。
壊星壊獣ジズキエル 攻3300→EMソード・フィッシュ 攻600
「ダメージが0……それに、ソード・フィッシュがまだフィールドに?」
「惜しかったですね。並みの相手ならば確かに今の攻撃で戦意喪失級のダメージを負っていたのでしょうが……この私を相手にしたのが運の尽きでしたね。私は今の攻撃に対して、手札のEMバリアバルーンバクと墓地のジンライノのモンスター効果を使用させていただきました。この2体はそれぞれ手札から捨てる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ