32部分:第三十一話
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第三十一話
第三十一話 鏡の世界
鏡の世界へと博士に連れて来られた小田切君達。とりあえずは地球の危機が去ったことを喜んでいた。
「けれどさ」
「ああ」
小田切君は二匹が何を言いたいのかわかっていた。彼等にとって問題はまだ終ってはいないのである。
こちらの世界にも異次元人と植物達がいる。そのままヤ○ールのような異次元人達は見るからに邪悪そうである。
「あのさ、小田切君」
ライゾウが声をかけてきた。
「おいらこの前ウルト○マ○○ース観たんだよ」
「ああ」
「そこにさ、そっくりの悪役出て来て」
「とんでもなく卑劣で陰険な奴等だっただろ」
「知ってたんだ」
「奴等はそれで有名だったからな」
小田切君は答えた。
「知ってるさ。僕も見ていたし」
「そうか」
「僕も観たよ」
タロもライゾウと同じであった。
「陰湿で邪悪な連中だよね。それで」
「そっくりだよなあ、今いる連中と」
「ていうかそのものに見えるけれど」
「それ徒食人植物だよね」
「そうさ。もうわかるだろ」
「マジで危ないんだけれど、おいら達」
「どうなるのかな、これから」
「そんなことは決まっておるわ」
博士は相変わらず余裕に満ちた様子である。
「これから楽勝で帰るだけじゃ」
「楽勝ですか」
「こうしてこちらの世界に来たんじゃぞ」
博士は言う。
「だったら普通に帰られるに決まっておるじゃろうが」
「あのですね、博士」
相変わらず余裕の博士に対して言う。
「うむ」
「今前にいる連中を何とかしないといけないんですけれど。おわかりですか?それ」
「造作もないことじゃな」
「造作もないですか」
「わしの発明がある」
「そのせいで今そうなってるんだよな」
「もう突っ込むのも疲れたけれどね」
ライゾウとタロがそれを聞いて囁き合う。
「だから大船に乗ったつもりでいるのじゃ」
「けれど博士」
小田切君は言う。
「カイザージョーも向こうの世界ですし。電気鞭とかブラックホール粒子砲だけじゃとてもじゃないですけれど勝てませんよ」
「まだまだあるから安心せい」
「まだまだって」
「ほれ、これ」
何か懐中電灯みたいなものを取り出してきた。
「何ですか、それ」
「スモ○○ライ○じゃ」
「タイムマシンで未来から盗んできたんですか?」
「失礼なことを言うな、わしが発明したのじゃ」
また何時の間にか発明したものらしい。殆どドラえ○○である。
「これを使って小さくするじゃろ」
「はい」
「そして次には」
また懐から何かを取り出してきた。
「これで止めじゃ」
次に出してきたのは超小型爆弾であった。
「これを小さくなった奴等に投げて皆殺しにする。それで万事
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