第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#21
PHANTOM BLOOD NIGHTMARE? 〜Urban Strafe〜
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に、弾道から完全にこちらの位置を捕捉した深い菫色の瞳が照準を射抜く。
「さっきは、よくも……! おかげで感動の再会シーンはブチ壊されるし
ノリアキには叱られるし散々よ……! 悪いけど、万倍にして返すわ……ッ!」
遠間から読んだ口唇の動き、非情なる戦場に於いては逆ギレにも近い呟きだったが
即座に美女は視界から消え、周囲を取り巻く獣も
無数の火柱となり彼女の躰へと還っていく。
再び、残酷を内に孕んだ静寂が充たす空間、そこに佇む中性的な美男子が一言。
「待っていろ……ジョンガリ・A……
アノ人を傷つけた落とし前は、必ずつけさせてやるぞ……!」
清廉に突き付けた指先でそう宣告し、
彼もまたスタンドと共に頭上へと消えた。
明確なる挑戦を、冷血な瞳で受け止めた狙撃者は、
「……勝ったつもりか? 花京院 典明、ダーク・ブルームーン……
来るなら来い。我がスタンド、その真の怖ろしさを教えてやる……」
絶対の忠誠を誓う主を背後に、揺るがぬ決意を全身に漲らせた。
そして、誰もいなくなった路上に、取り残された男が一言。
「……オレ……何しに来たんだっけ……?」
熱帯なのに吹き抜けた一陣の冷風に、渇いた声が掻き消された。
←TOBE CONTINUED……
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