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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十六話 宇宙艦隊副司令長官を代行することになりました!!
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ですが、それではラインハルトが帝国の覇権を掌握してしまいます。』
「あら、それがどうしたの?」
シャロンの言葉にティファニーは面食らった顔つきをしていた。
「私は別にラインハルトを主目標にしているわけではないのよ。そこのところを間違えないで。もっとも最終的な私の進路の前には彼が立ちふさがる可能性は大いにあるから、いずれ排除する相手ではあるけれど。」
迎賓館内でイルーナらと会った時のラインハルトとキルヒアイスの表情を思い返しながら、シャロンは言った。
『でしたらなおさら――。』
「むしろラインハルトが帝国を掌握したほうが、私にとっては都合がいいのよ。」
『???』
「帝国を掌握しきったラインハルトはいずれ自由惑星同盟に大挙して侵攻してくる。彼のみを目標にしてこれを討てば、麾下の提督たちは分裂するわ。支柱を失った建造物は案外早く崩壊するものだから。イルーナたちが憔悴するありさまが目に浮かぶわ。絶望を味あわせ、回廊を要塞と麾下の艦隊で封鎖し、孤立しきったところをじわじわとなぶり殺しにしてあげるのよ。こちらの方が私にとって大本命ね。」
ティファニーの顔色が青ざめている。片やシャロンは満面のこの上ない幸福そうな微笑を浮かべているというのに。
「そう言うわけで、私のプランとしては経済体制及び軍備が完全に整わないうちには帝国領内には攻め込まず、あくまで自由惑星同盟領内で彼らを討つ作戦で行こうと思っているの。所詮同盟には帝国領内の『奥深く』まで攻め入り『完全に帝国を消滅させる。』だけの力はないわ。そんな幻想に踊らされるのはメディアを通じてしか情報を得られない・・・いえ、自分たちで動いて正しい情報を得ようともしない哀れな市民だけで充分よ。」
最後はさげすむようだった。
「どれもこれも・・・既存の体制の上に胡坐をかいているのは大なり小なり同じというわけね。吐き気がする。」
これほどまでにシャロンが露骨に不快そうな顔をしたのをティファニーは見たことがなかった。
同時刻 宇宙艦隊総司令部 司令長官公室――。
シドニー・シトレ大将は統合作戦本部長のブラッドレー大将と共に各艦隊司令官を招いて会議を行っていた。主題は帝国との和平機関のさなかに同盟として最良の方策を決めるのである。和平については1年間の期限付きであるが、これが延長できる可能性はあまりないという。主戦派が和平を受け入れたのも、あくまで帝国との大戦に備えた軍備及び経済の「疲労回復」が目的だと聞かされたためである。したがってこの一年間は帝国に対して出兵をすることは和平派は当然の事として主戦派も考えていなかったのであった。
「この一年間で各艦隊を猛訓練の上精鋭として育て上げる。予備兵も徹底的にだ。その上で和平期限が切れるのを待って帝国本土に攻め込めるように物資などを集積しておくべきだ
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