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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十六話 宇宙艦隊副司令長官を代行することになりました!!
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ディン軍務省のマインホフ元帥と別働部隊に向けてその旨を高速通信で伝えることとした。折り返し別働部隊のラインハルトからは完全に了承する旨が返答としてもたらされ、マインホフ元帥からは、皇帝陛下も了承され、人事発表が滞りなく終わった旨が返答としてきたのである。むろん、カストロプ星系での敵艦隊撃破の功績を考慮されてもいた。

こうしてラインハルトは上級大将に昇進し、宇宙艦隊副司令長官代行という形のままメルカッツ提督から借り受けた10万隻の艦隊を指揮することとなった。

 また、ヒルデスハイム伯爵らの暴走ぶりはつぶさにメルカッツ提督によってミュッケンベルガー元帥に報告されたが、これは後日の戦功次第で取り消すという通達が来た。明らかにえこひいきである。ミュッケンベルガー元帥自身の意向というよりも背後にあるブラウンシュヴァイク公の意向と言った方が正しいだろう。
「これだから貴族共は度し難いのだ!!」
ラインハルトは怒りに顔色すら変えていたが、キルヒアイスらに諭されて引き下がった。ただ、胸の内では「次に彼奴等が軍令違反を犯せばその時には容赦しない!!」という固い決意が芽生えていたが。





自由惑星同盟 首都星ハイネセン――。
統合作戦本部 第一戦略課

 シャロン・イーリス少将は自室のデスクに報告決済を上げる文案を整理してえり分けながらインカムを装備して個人用端末で会話をしていた。
「帝国は全面的にブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯の争いになったわね。これは原作でもなかった展開だわ。で、情勢は?」
『現在のところブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯爵の兵力は2:1であり、しかもブラウンシュヴァイク公陣営にはラインハルトをはじめとする正規軍が味方しております。そうなると体制はおのずと決すると思われます。』
ティファニーが報告する。フェザーン回廊側の警備部隊を指揮しており、フェザーンから自由惑星同盟へ航行する商船の臨検部隊を統括していたから、そういった情報が手に入りやすかった。シャロン発案のスパイ網もまだ帝国領土奥深くには入っておらず、むしろフェザーン商人から情報を仕入れる方が手っ取り早かったのである。むろん話はだいぶ割引しなくてはならなかったが。
「内乱が終結するまでざっと半年。その間は帝国はこちらには手を出せない。和平交渉の期限は1年間。つまりその間までに国力を回復させ、艦隊を精鋭に育て、イゼルローン級要塞を完成させれば一応の下地は整うわけね。後は経済がフェザーン等を媒介とせず、自由惑星同盟圏内で完結するようにしてしまえば、フェザーンに資本を左右されずに済むわ。」
『というと、閣下は内乱終結後すぐに帝国領内に電撃侵攻をなさるおつもりですか?』
「まさか。」
シャロンは微笑する。
「それにはまだ早すぎるわ。」

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