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第六十六話 宇宙艦隊副司令長官を代行することになりました!!
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た。
「そこの君。」
呼ばれたヘイゼル色の瞳と金褐色の髪を持つ若い女性士官が駆け寄ってきた。青年准将を見て一瞬はっとした顔をしたのだが、ウィトゲンシュティン中将に顔を向けていた彼は気がつかなかった。
「すまないが、手を貨してほしい。医務室かどこかに運びたいのだが――。」
「い、医務室は駄目・・・・。」
ウィトゲンシュティン中将が苦しそうにつぶやいた。青年准将は肩をすくめたが、
「そうだ、キャゼルヌ先輩のオフィスがすぐ近くだった。そこまで運ぶのを手伝ってくれないだろうか?」
「はい、閣下。」
その女性士官は初めてとは思えない風に彼に答えたが、これまた青年准将は気づかずにいたのであった。
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