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天本博士の怪奇な生活
31部分:第三十話
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第三十話

               第三十話  出現!異次元人
 異次元人達と食人植物達は博士と小田切君に迫り来る。誰がどう見ても絶体絶命という状況であった。
「我等の新たな土地の為に」
「今三次元を」
「カサカサカサカサカサ」
「ラキキキキキキキキキ」
 それぞれ奇怪な言葉と不気味な音をあげて迫る。小田切君は真っ青になって博士に問う。
「どうするんですか、このままだと世界が危ないですよ」
「何、世界なんぞどうなってもいい」
 博士は落ち着いて答えた。
「わしの発明が世に出ないのならばな」
「博士・・・・・・一体世界を何だと考えておられるんですか?」
「キャンバスじゃ」
「キャンバス!?」
「左様、わしの素晴らしい発明によって彩られるキャンバスじゃ。他の何者でもないわ」
「はあ、そうなのですか」
「しかしじゃ」
 ここで博士は言う。
「こいつ等はあからさまにそれを邪魔しようとしているな」
「見てわかるでしょ、それ位」
 博士にそう述べる。
「侵略して来てるんですから」
「そうじゃ。降りかかる火の粉は払わなくてはならぬ」
「で、どうするんですか?」
「まず植物じゃがな」
「ええ」
「これでどうにでもなる」
 懐からこの前のブラックホール粒子砲を出してきた。巨大だが白衣のポケットから何なく出て来た。
「これなら一撃じゃ」
「博士の発明が役に立つんですね」
「うむ。じゃがな」
「はい」
「何か急に増えておらんか?何時の間にか研究所が」
「あ・・・・・・」
「おい小田切君これ何なんだよ!」
 ライゾウがこちらに駆けて来た。タロも一緒である。
「いきなり研究所が訳わからない奴等と植物に取り囲まれて」
「博士、また何か」
「何、大したことはないわい。今から侵略者達を捻るだけじゃ」
「それの何処が大したことないんだよ」
「僕達だってあと一歩で食われそうになったっていうのに」
「とりあえず博士の後ろにいよう」
 小田切君は二匹にこう言った。
「何かあったら博士を楯にして安全なところまでね」
「そうだな」
「とりあえず命あっての物種だし」
「不愉快な。わしが負けると思っているのか」
「本当にどうするんですか?」
「そうだよ。このままだと」
「僕達だって」
「これじゃあブラックホール粒子砲でもかなり撃たないと意味ないですよ」
 小田切君が現実的に述べた。
「それでも切り札があるっていうのなら別ですけれど」
「ではここはじゃ」
「はい」
「ミラ○ワー○○へ連れて行く」
「今度はそっちですか」
「そっからM7○星○につなげる。これで世界は救われるぞ」
「流石に光の巨人じゃ赤子の手を捻るみたいなものですけれどね。けれど」
「ほら」
 博士はまた白衣のポ
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