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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第241話 不穏な影
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ますね? パパ、お兄さんっ!」
「ユイがそう言ってくれるのなら、心強いよ。ありがとな」
「だな。……オレは本当に良い妹をもって幸せだよ」
「はは。それを言ったら、オレは父親として鼻高々だ」
「えへへ」
笑顔でリュウキ、キリトと話しをしていて、頭を撫でられていて、幸せそうにはにかんでいて……ちょっぴり妬いてしまったレイナとアスナだった。
今回のBOSS攻略に関係がある何かなのだろうか? とアスナとレイナは思ったが、深くは考えなかった。2人に対して絶大な信頼度があった、と言う理由ともう1つ、今回のBOSS攻略の事をもっと考えなければならない事もあったから、と言う理由もあった。
だから、聞いてみる事なく、集合場所へと向かったのだった。
〜27層 迷宮区〜
仲間たちに激励をされて、暖かく背中を押してもらって、そんな大切な、大好きな仲間たちに改めて感謝をしつつ、アスナとレイナは、隊列の最後尾からゆっくりと迷宮区へと降下した。
間近で見る迷宮区は……やっぱり大きい。
こんな巨大な迷宮区を見上げる。旧SAO時代から数えたらもう何十度ではきかないが、それでもやはり、眼前にすると威容というべきその姿には常に圧倒されるというものだ。
「……じゃあ。打ち合わせ通りに、通常モンスターとの戦闘は極力回避でいきましょう」
「うん。後はトラップの類にも注意しようね。可能な範囲で、マップの情報は貰ったから」
アスナとレイナ言葉を聞いて、メンバーは陽気な笑顔から、真剣な表情へと姿を変えた。
無言で全員が頷き、それぞれが腰や背中に手をやり、じゃりん、と音高く得物を引き抜いた。
「信頼できる情報屋からの餞別だ。安心してくれていい」
「うんっ!」
もしも、リュウキの言葉を聞いたら、
情報屋
(
アルゴ
)
はいったい何を言う事やら。
と、しれっとリュウキ自身が一瞬思ってしまったのも無理はない事だった。
そして、補助魔法をすべてかけた後は早速戦いの場へと赴く一行。
その場で一番活き活きとしているのは、スリーピングナイツのメンバーだった。
「わっ! あそこなんだろ? 色が違うよ!」
「わわ、ダメだって、ユウキさんっ! トラップかもしれないよ! ほら、さっき見た情報紙でも、床トラップ、あったでしょっ!」
「おおっと、そーだねー。ん? それより、レイナー。ボクの事、ユウキで良いんだよ?」
「あ、う、うーん……、ちょっと慣れてなくって」
レイナは苦笑いをしてそう言っていた。最初のころは 言えていたんだけど、レイナは呼び捨てで名を呼ぶ事はこれまでに一度もないのだ。
〜ちゃん、〜くん、〜さん、それは同世代であっても、後輩であっても変わらない。云
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