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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
469部分:第六十六話 獅子出陣その一
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第六十六話 獅子出陣その一

                    獅子出陣
 ミロ達は聖域に帰った。彼の帰還にまず喜んだのは聖域の者達であった。
「いや、御無事で何よりです」
「ミロ様なら大丈夫と思っていましたが」
 彼等は口々にこう言ってにこやかに彼とアイオロス、それと六人の聖闘士達に対して声をかけるのだった。
「アイオロス様もまた戻って来られましたし」
「本当に何よりです」
「出迎え有り難う」
 アイオロスはその彼等に対してにこやかな笑みで応えた。
「聖域も無事な様だな」
「はい、御安心下さい」
「御覧の通りです」
「何ともありません」
 笑顔でアイオロスの今の言葉に返す彼等であった。
「それではミロ様、アイオロス様」
「まずは教皇のところへ行かれて下さい」
「教皇がお待ちです」
「わかった」
 ミロが微笑んで彼等のその誘いの言葉に頷いて応えてみせた。
「では今から行かせてもらおう」
「それではミロ様」
「我々はこれで」
 六人を代表してシリウスとカペラが彼に告げてきた。
「どうぞ教皇の下へ」
「お疲れ様でした」
「うむ、では御前達も休んでくれ」
 ミロはこう彼等に対して声を返した。
「御苦労だった」
「じゃあまた」
「一緒に戦わせて下さい」
 青銅の者達が応えてその場を後にする。彼等と別れたミロとアイオロスは十二宮に入る。そこで黄金聖闘士一人一人と合流していき全員揃って教皇の前に参上した。そのうえでいつもの様に全員で片膝を折って跪きその態勢で戦いのことを報告するのであった。
「そうか。サタナキア以外はか」
「討ち漏らしてしまいました」
「いや、それは違う」
 ミロの今の言葉を玉座に座るシオンは否定した。
「サタナキアは狂闘士の頂点に立つ八大公の一人だ」
「ですが」
「そのサタナキアを倒すことは容易ではない」
 このことを言うのである。
「だからだ。ここで倒せずとしても仕方のないことなのだ」
「左様ですか」
「そうだ。まずはこの度の戦いでも犠牲は出なかった」
 シオンはそれを言ってきた。
「それを喜ぶとしよう」
「有り難き御言葉」
「ミロよ」
 黄金聖闘士の一番前にアイオロスと並んで控えそのうえで報告するミロに対してまた声をかけた。
「御苦労だった」
「返す言葉もありません」
「今は休むがいい。そしてアイオロスよ」
「はい」
 今度はアイオロスに声をかけた。彼はすぐに己の言葉を返してきた。
「申し訳ないが御前にはだ」
「再びですね」
「そうだ。また頼む」
 彼にはこう告げるのだった。
「またな。戦場に向かってくれ」
「わかりました」
「次の戦場はだ」
 今度は黄金聖闘士達全員に告げた言葉である。
「オーストラリアになる」

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