暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
外伝
外伝《絶剣の弟子》G
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 

『と、言うわけでライト。お前に対人戦闘のノウハウを教えてやる。男なら降りかかる火の粉は自分で払え』

 そうカイトさんは言って何かのアドレスを書いた紙を渡してきた。
 オフ会を楽しみ、また会う約束をして家に帰ったのは夕方の6時頃。夕飯の支度をし、早めに風呂に入って据え置き端末を立ち上げる。いつもはレポートを書く程度にしか使用しないものだが、今日はインターネットに接続すると渡された紙のアドレスを打ち込んでみる。
 すると、画面にアミスフィアを接続して起動させるように指示が出た。

「…………」

 いかにも怪しい指示だが、大丈夫なのだろうか。変なウイルスに感染しなければ良いが……

「まあ、その時はその時で……」

 どうせしばらくALOは出来ない。仮に感染しても、修理に出していた方が自分の中のゲーム欲求も納得するだろう。
 無線LANでPCとアミスフィアを接続し、それを被るとバイザーに見知らぬIDとパスワードらしき英数字の羅列が並んでいた。そしてPCの画面はいつの間にか黒色に変わり、バイザーに映った文字を入力しろと言うかのように、白い枠が画面の中心に表示されていた。

「…………」

 毒を食らわば皿までというが、どうやらこれは実際に口にしてよく噛まなければならないらしい。
 IDとパスワードを入力し、しばらくするとアミュスフィアにファイルがダウンロードされた旨のメッセージがバイザーに表示された。ファイルの中には圧縮されたソフトが入っており、それが自動で展開されていく。2分ほどでそれは終了し、PCにもアミュスフィアにもそれ以上何もメッセージは表示されなかった。

「……えと、これかな?」

 アミュスフィアの中の保存データの中から新しくダウンロードされたファイルを選択、その中のソフトを起動する。ロード完了、といつもALOを起動した時と同じ表示が出る。

「……リンク・スタート」

 恐る恐る、それでも仄かな期待も含んで、俺は謎のVR空間?へ旅立った。








「お待ちしておりました」

 目を開けると、目の前にはシルフの女性が立っていた。髪は少し色の鈍い金髪。それをポニーテールに結わえ、シルフの固有武装の貫頭衣とその下にレザーアーマー。得物であろう刀は鞘を払った抜き身の状態で持たれていた。

「えっと……確か、セラさん?」
「はい。お久しぶりです……と、言っても本当は昨日会える予定だったんですが、少々事後処理に手間取ってしまって」
「あー……」

 あの時は驚きの連続でうっかり聞き逃していたが、よく思い出せばユウリさんがセラさんの名前を出していた気がする。

「……すみません、なんか俺のこと狙って来た人たちの相手なんか」
「いえ。あのままでは貴方だけ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ