Track 4 ともに目指す場所
活動日誌20 あいは ・ たいようじゃない? 2 『まきりんぱな』
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だけど凛さん――お姉ちゃんもだけど。2人を相手にしている海未さん達や花陽さん達って凄いね?
何が! は言えないけど凄いよね? うん。尊敬するかも。
でもさ? 私って、お姉ちゃんや凛さんのタイプを目指しているんだよね?
それって、私もこんななのかな? そうなのかも?
亜里沙、涼風? 頑張ってキチンとしていくつもりだから、面倒くさがって見捨てないでね?
私は凛さんの対応を経験して、海未さん達と花陽さん達の凄さを実感すると同時に、亜里沙と涼風に見捨てないでもらえるように心がけるのだった。
って、この書き方だとお姉ちゃんと凛さんに怒られるかも。そんなことはないんですよ?
2人とも尊敬する先輩ですから。目標なんです。それだけです! なんてね。
♪♪♪
そんな風に話をしながら歩いていると、私の家『穂むら』が見えてきた。
私はお客じゃないんだから、花陽さんと凛さんを先頭にするべきなんだろうけど。
花陽さん達に促されて私が入り口を開ける。そうしたら――
「いらっしゃいませ――って、雪穂、おかえりー。……あっ、花陽ちゃんと凛ちゃん……亜里沙ちゃんと涼風ちゃんも……いらっしゃいませ!」
お姉ちゃんが割烹着を着て店番をしていたのだった。
「穂乃果ちゃん……ぷっ! くくくっ……」
「――は、花陽ちゃん、急にどうしたの?」
「あは……あっ、ごめんね? いや、穂乃果ちゃん、初めて訪れた時もその格好だったから……」
「え? そうだったっけ?」
「そうだよぉ……それで、お饅頭買いに来ただけなのに、2階に通されちゃって……」
「あー、そう言えばそんなこともあったっけ……」
お姉ちゃんの姿を見た花陽さんは突然吹き出し笑いをする。そんな花陽さんを心配そうに訊ねるお姉ちゃん。花陽さんは、あの日を思い出して、同じ格好で迎えてくれたお姉ちゃんがおかしかったみたい。
花陽さんの説明を受けても思い出せないお姉ちゃんに、詳しく説明する花陽さん。
その言葉でやっと思い出したお姉ちゃんは納得した表情を浮かべて――
「じゃあ、もうすぐ店番終わるから2階上がってて? 海未ちゃんとことりちゃんも来ているから」
「うん……わかった」
「そうするニャ!」
当たり前のように言葉を繋いでいた。さすがに1年経っているし、何度か訪れているから花陽さんも凛さんも普通に答えていた。
「あっ、涼風ちゃんは初めてだよね? ゆっくりしていってね?」
「お、お邪魔いたします」
「お、お邪魔します……」
そして涼風に向かって声をかけるお姉ちゃん。と言うより、涼風はどっちかと言えば私の親友なんですけど? まぁ、良いんだけどさ。
うん、涼風はわかるよ。初めてなんだもん。緊張するのは。
だけど、なんで亜里沙ま
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