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Track 4 ともに目指す場所
活動日誌20 あいは ・ たいようじゃない? 2 『まきりんぱな』
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こんな笑顔を与えているのはお姉ちゃんの部屋の雰囲気。
 ううん。お姉ちゃん自身の雰囲気なんだと思う。お姉ちゃんの明るく、人懐っこく、暖かい太陽みたいな笑顔が溢れる雰囲気が、私達に自然な笑顔を与えているんだと思う。
 まぁ、真姫さんの家に関しては私や亜里沙も同じだったけどね?
 お姉ちゃんの部屋に関して――私はともかく亜里沙もこの部屋によく出入りしている。だから馴染んでいるから比較できないしね。涼風が1番わかりやすいってこと。 
 
 そして周りの人達が自分の部屋のように。部室のように。何も変わらないのもリラックスできることなのかも。全員が自然にいられるからなんだと思う。
 それは「何処にいても自分達らしく」って言うことなんだろうけど。その中心にいるのは、いつもお姉ちゃんなんじゃないかなって思うのだった。

 それはお姉ちゃんがリーダーだったから。スクールアイドルを立ち上げたからじゃないような気がする。
 もちろん、その点を否定している訳じゃない。
 ただ、お姉ちゃんがお姉ちゃんだったから。太陽みたいな存在だったから。お姉ちゃんの笑顔が――愛が太陽だったから。
 みんながお姉ちゃんの暖かさに惹かれて、お姉ちゃんの恵みに惹かれて。
 こうして集まってきたんだと思う。ずっと一緒にいるんだと思う。
 太陽だって良い時もあるし、悪い時だってある。だけど、それで太陽から離れることはない。
 恵みを求めて集まってきたんだもん。暖かさを知っているんだもん。
 だから絶対に離れることはないんだと思うのだった。

 そして、こうして集まってきたから。離れずにいるから。
 お姉ちゃんの愛と言う名の笑顔の太陽が、光を放って、暖かく照らして。スクールアイドルを立ち上げた。そしてリーダーになったんだと思う。
 そう、お姉ちゃんの愛は。笑顔は太陽なんだ。みんなを照らす太陽なんだ。
 部屋に集まった全員の顔を眺めて、私はそう思うのだった。

 そんな部屋の雰囲気に包まれてお姉ちゃん達の会話を聞きながら、私もお姉ちゃんと言う太陽に光を求め、追いかけて。
 そして私自身も、亜里沙や涼風。そしてまだ見ぬ次の世代の子達に。
 お姉ちゃんのように、暖かくて恵みを与えられるような太陽のような愛を降り注げるようになりたいと願っていたのだった。

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