Track 4 ともに目指す場所
活動日誌20 あいは ・ たいようじゃない? 2 『まきりんぱな』
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さんと凛さんを見て帰宅したんじゃないかと訊ねる。
「あー、うん……そのつもりだったんだけどね?」
「お土産に『お饅頭』を買って帰ろうって話になったニャ!」
「……それで穂乃果に強引に呼び止められた訳ね?」
「――真姫ちゃん、エスパー!?」
「何言ってんのよ、いつもそうじゃない!」
「あははははは……」
その言葉に花陽さんと凛さんが答えると、呆れた表情でお姉ちゃんを見ながら言葉を繋げる真姫さん。
実際にそうだったから驚いて訊ねるお姉ちゃんに、真姫さんはいつものことだと言い放っていた。
その言葉に苦笑いを浮かべるお姉ちゃんなのだった。
真姫さんは、あの後でおば様にお饅頭を買ってきてと頼まれたらしい。私の顔を見て食べたくなったんだって。
――別に私の顔がお饅頭っぽいんじゃないよ? お姉ちゃんの繋がりでウチのお店の常連なだけ!
それで買いに来たら、お母さんに「上にみんな来ているわよ?」と上げられたんだって。花陽さんにはお姉ちゃんがしていたしね。
ウチの姉と母がご迷惑おかけします。なんてね。
まぁ、私も知っている人が来たら2階に上げちゃうだろうから、人のことを言えないんだけどね。
そんな感じで、休みなのに結局集まるアイドル研究部なのだった。
♪♪♪
その後、少しの時間だけ世間話をしながら過ごしていた。あっ、何となく学院の話は流れちゃっていたんだけど。そんな楽しい時間を過ごしていたのだった。
だけど、別に私達――真姫さんも含めて、お姉ちゃん達以外は偶然集まったんだよね。
それなのに、お姉ちゃんの部屋に自然と全員が集まっているのを見ていて『お姉ちゃんはやっぱりリーダーなんだな』って思っていた。
まるで、お姉ちゃんと言う太陽に集まるように、お姉ちゃんの部屋へと自然に集まる私達。
何か目的がある訳じゃない。集まった理由だってない。
それでも、お姉ちゃんの部屋に自然と集まる私達。それが当たり前のように、普通に集まり、何気ない会話で楽しい時間を過ごしている。
もちろん他のメンバーの部屋でも同じなんだろうけど。私は他の人の家には今日の真姫さん以外、お邪魔したことはない。それにお姉ちゃん達の集まりだって把握している訳じゃない。
だから実際にはわからないんだけど、きっとお姉ちゃんの部屋が1番多いんじゃないかなって思っていた。
だって、みんなの表情が『自分の部屋』にいるように思えていたから。落ち着ける場所のように思えていたのだから。
初めて訪れて、しかも憧れのお姉ちゃんの部屋にいる涼風だって、もう自然な笑顔で会話に参加している。
もちろん、真姫さんの家には目的があったし、本当に初めてだったからなのかも知れないけれど。それでも、真姫さんの家では見られなかった――涼風に
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