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Track 4 ともに目指す場所
活動日誌20 あいは ・ たいようじゃない? 1 『まきりんぱな』
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「それじゃあ……そろそろ帰ろっか?」
「そう? 玄関まで送るわ……」

 しばらくリビングでお茶を飲みながら雑談をしていた私達は、立ち上がった花陽さんの言葉で、みんな一斉に立ち上がりお暇することにした。
 その言葉を受けて真姫さんも立ち上がって微笑みながら、見送ってくれることを伝える。
 とりあえず目的は済ませた訳だし、あんまり長居するのは良くないからね?
 真姫さんも予定があって早く帰宅したんだろうし――

「……そう言えばさ? 真姫ちゃん、今日用事があったんじゃないの?」
「――え? 別にないけど?」
「だってHR終わったら……先帰るわね? って言いに来てから帰ったでしょ……」
「いや、実際に先に帰ったじゃないのよ。……あれは、ほら? 花陽はアルパカの世話をしてから、日誌を書きに部室へ行くと思っていたから、私は待たずに先に帰るって伝えただけよ?」
「あっ、そう言うこと?」
「……凛には何も言っていなかったニャ」
「――あんた、その時花陽の隣にいたじゃないの! ……と言うより、凛にも声かけたけど何かブツブツ言っていて、聞いていない感じだったわよ?」
「……あー! そう言われてみれば、そうだったニャ! 忘れると大変だから……真姫ちゃんの生徒手帳、真姫ちゃんの生徒手帳……にこちゃんとの2ショット――イタッ!」
「――それは忘れなさいよっ!」
「いったいニャー! ぅぅぅぅぅ……って、忘れずに呟いていたニャ……」
「あはははは……その時にソッと渡しておけば叩かれずに済んだのにね?」

 帰り支度をしてソファーから立ち上がった時、花陽さんが唐突に真姫さんに訊ねていた。
 その言葉に「何を言っているのかわからない」って言いたそうな表情で聞き返す真姫さん。
 花陽さんが疑問に思って言葉を繋げると、真姫さんは正論と、考えていたことを「当たり前でしょ?」と言いたげな表情で話していた。まぁ、実際にそうだった訳で。
 その言葉に納得する花陽さん。だけどそんな話を隣で聞いていた凛さんは、突然悲しそうな表情をして、自分には声をかけてもらえなかったと呟く。
 だけど真姫さんが花陽さんに声をかけた時、隣にいたんだって。ただ、声をかけても反応がなかったみたい。 
 そんな真姫さんの言葉で、その時のことを思い出そうとしていた凛さんは――
 ハッとした表情で思い出すと、忘れないように『生徒手帳』って呟いてたことを伝える。
 あー、うん。実際に2日間渡しそびれていたんだし、さすがに凛さんもマズイって思っていたのかな? なんてね。
 ただ、またもや余計な一言を口走り、真姫さんから再び水平チョップをもらっていた。
 それを見ていた花陽さんは苦笑いを浮かべて正論を返していたのだった。

 そう、真姫さんの写真は花陽さんが作ったもの。
 
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