Track 4 ともに目指す場所
活動日誌20 あいは ・ たいようじゃない? 1 『まきりんぱな』
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
葉に凛さんも笑顔で賛同していた。
たぶん去年と同じ――真姫さんの家に行った帰り道。穂むらの前を通り過ぎようと思った時に、お土産を買って帰ろうと思って立ち寄ったら、店番をしていたお姉ちゃんと出会った。
だから今年も同じように、真姫さんの家に行った帰りに穂むらに立ち寄って、お土産を買って帰ろうと思ったんだろうね。
その言葉を受けて亜里沙も買って帰ると言おうとして言い間違えそうになっていた。
だから私が訂正しようとしたら『ハラショー』な回答が返ってきたのだった。
そんな亜里沙に呆れながら声をかけた私は隣を歩く涼風にも声をかけた。
涼風は私の家に来たことなかったし、早めに呼びたいなって思っていたからね?
まぁ、ついでみたいになっちゃったのは申し訳ないんだけど。私らしいってことで許してほしいかな。なんてね。
すると涼風は遠慮がちに答えていた。たぶん私への遠慮じゃなくて、花陽さん達――あとは、お姉ちゃんへの遠慮だったのかな?
あっ! それがイヤだってことじゃなくて、そうだったら良いなって話。
ほら? 親友が家に遊びに来るのに遠慮しているなんてイヤなんだもん。何となくね?
とは言っても彼女の本心がわからないから、笑顔で遠慮しなくて良いことを伝えてあげた。
一応私の家に招待しているんだから、私が答えたって良いよね?
だけど少し思い出したように、お姉ちゃんの部屋を覗かないように釘をさしておいた。
もちろん冗談なんだけど、お姉ちゃんの部屋は涼風にはまだ早いのかなって思うんだよ。
ほら、憧れを抱いている訳だし、ね?
なんて書いていると、相当お姉ちゃんの部屋が凄いように思われちゃうかな?
そんなことはないんだけどね。綺麗に片付いてはいるんだよ。
ただ、物に対する扱いが大らかなだけ! なんてね。
そうそう、部屋と言えば――
海外PRから帰ってきてから、お姉ちゃんの部屋には大事に扱われるものが増えていた。
UTXの入学パンフレット。 μ's で撮った写真の数々。そして新たに増えた――
窓際に立てかけられたケース。
1度、何が入っているのかを聞いたことがあったんだけどね?
すごく優しい微笑みを浮かべて何も答えてくれなかったから、それ以上聞かなかったんだ。
きっと、聞いてはいけないんだと感じていたから。
だけど合同ライブが終わって、あれは私達の入学式の数日前。
ちょうど、お姉ちゃん達がローカルアイドルを始めるって決めた翌日だったんじゃないかな?
朝食を済ませて自分の部屋でくつろいでいた私の耳に、お姉ちゃんの部屋から――
「なくなっているーーーーーーーーーー!?」
って言う、大きな悲鳴が響いてきたのだった。
ビックリして、私はお姉ちゃんの部屋へと向かった。
そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ