ガンダムW
1512話
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へと戻らないとな。
あられもない姿で寝ている2人だけに、起きた時に俺がいないと色々妙な行動をとるかもしれない。
普通ならそんな事は考えなくてもいいんだが、残念ながら凛も綾子も到底普通とは言えない存在だ。
凛は凄腕の……それこそ一時的にではあっても魔法に手が届いた魔術師だし、綾子は半サーヴァントなのだから。
そんな2人が何かをしようものなら、このW世界の連中に止める事は到底不可能な筈だった。
「だからこそ、俺があの2人のストッパーにならないとな」
……何だか、それは『私の台詞よ!』といった声が聞こえてきたような気がするが、それはきっと気のせいだろう。
もう俺と凛の間にあったサーヴァントの契約は解除されてるんだし。
綾子の方は凛との契約がまた続いているんだろうが。
ともあれ、そんな具合に覚悟を決めると、影のゲートへと身を沈めていく。
そうして次の瞬間に姿を現したのは、コルシカ基地の格納庫。
日中だから当然なのだが、格納庫の中にはスペシャルズの兵士達の姿があった。
俺が影のゲートから姿を現したのは物陰だったから見つかったりはしないだろうが……それでも予想していたよりも規律正しく兵士達や整備員がそれぞれに訓練をしている。
本当に、これだけを見ればスペシャルズってのは精鋭部隊だよな。
とてもではないが、クーデターを企んでいるようには見えない。
格納庫の中には当然防犯カメラのような物もあるだろうし、そう考えればここからの行動は急ぐ必要がある。
いっそ、夜に来れば良かったのかもしれないな。
今更ながらにそんな事を考えつつ、それでも既にトールギスを奪ってしまった以上、後戻りは出来ない。
それに最悪、見つかってもこの世界の人間に俺をどうこう出来る訳ではない。
再び影のゲートに身を沈め、エアリーズが待機している場所のすぐ近くに姿を現す。
「何をやっている! シミュレータだからと甘く見るな! ノイン教官の教えを思い出せ!」
っと。
どうやら近くにシミュレータがあるらしく、教官役なのだろう兵士の叫び声が聞こえてくる。
まさかここでノインの名前が出てくるとは思わなかった。
一応気配遮断のスキルを使用して……これでもし人に見つかっても何も言われる事はない。
防犯カメラの類には気をつける必要があるけど。
今更だけど、更衣室かどこかに寄ってスペシャルズの制服を奪ってくれば良かったな。
そうすれば防犯カメラの類に見つかっても、一目で部外者とは見られないだろうし。
勿論そのまま機密区画とかに出入りをすれば、防犯カメラをチェックしている人員がおかしいと思うだろうけど。
ともあれ、気配遮断を使用したまま格納庫の中にあるMSを見回す。
当然と言うべきか、ここに
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