ガンダムW
1511話
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人が頷く。
まぁ、実際他に何か取る手段がある訳でもないし……いや、レディ・アンがいなければ、トレーズに接触するのも悪い話じゃないんだけどな。
レディ・アンがいる状態で俺達がいけば、原作のゼクスの如く嫉妬される事になる。
しかも後ろ盾の類が何もない今の状況では尚更に。
「じゃあ、これからすぐに?」
尋ねてくる凛の言葉に、首を横に振る。
「幾ら人の良いノベンタでも、連合軍で元帥にまでなった男だ。ただ行っても向こうが会うとは思えない」
正確にはノベンタの周辺にいる奴が、怪しい相手と面会させるとは思えないといったところか。
原作でもそうだったが、ノベンタを慕う者は多い。
それこそ、一勢力としてある程度の戦力を揃える程度には。
そんな人物だからこそ、一度手を組めばこっちが裏切らない限りは向こうも裏切らないという確信があった。……まぁ、良識派だけにこっちの態度次第では袂を分かつ可能性はあるけど。
「ふーん。じゃあ、どうするの?」
「そうだな……出来ればノベンタには俺達が他の世界から来ているとか、魔術や魔法を使えるとか、シャドウミラーの技術があるとか、そういうのは今のところ知らせたくはない。その為にトールギスを奪ってくるんだし」
「……じゃあ、どうするの?」
「凛にはあまり実感がないかもしれないけど、一応こう見えても俺の本業は生身での戦闘じゃなくて、パイロットだ。腕利きの傭兵という扱いにして売り込むのがいいだろうな」
この世界に傭兵がいるというのは、トロワの存在で既に決まっているし。
それに、俺が他の世界に行った時に傭兵として活動するのは既にお約束に等しい。
……まぁ、今回はいつもと違ってかなり傭兵として動く期間が長くなりそうだが。
「私達は?」
「俺とは別行動か……」
「アクセルと一緒がいいに決まってるじゃない」
「……なら、俺の相棒や部下、秘書ってところか?」
何だかんだと2人とも生身での戦闘は魔術云々を使わなくてもかなり強い。
特に綾子の場合、この世界の人間が生身で勝つのはほぼ不可能と言ってもいいだろう。
「相棒ってところで妥協してあげる。綾子もそれでいいでしょ?」
「あたしはそれでもいいけど、MSだったか? それの操縦はすぐに出来るようになるのか?」
「もしなんなら、MSの操縦が俺で、凛と綾子はそれ以外を担当するって形でもいいし」
ともあれ、何だかんだといつもと同じようで、微妙に違う展開に思わず苦笑を浮かべるのだった。
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