暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Rose
第三十話 幸せの影その十五

[8]前話 [2]次話
「そのことはね」
「だといいけれど」
「というかちゃんと自分でお料理作ってるし」
「神戸でもだね」
「そうよ、健康管理はしてるわ」
 酒を飲み甘いものの楽しんでもというのだ。
「しっかりとね」
「そうしてね、一人でも」
「一人暮らしだからこそね」
「健康管理はしっかりしないと」
「その辺り前より口煩くなった?」 
 優子は優花に突っ込み返した。
「むしろ」
「そうかしら」
「ええ、前よりもね」
 男だった時よりもというのだ。
「むしろね」
「そうかしら」
「そう思ったわ、けれど私もお料理が出来るし」
「健康管理もよね」
「考えてるから」
 だからだというのだ。
「安心してね」
「お顔を見たら」
 優子の顔色、そして肌の具合を見ての言葉だ。
「いい感じね」
「そうでしょ、生活はまずお肌に出るからね」
「そう言うけれど」
「まだ十代じゃわからないわよ」
「大体二十代になってから?」
「二十五からね」
 その年齢が境目だというのだ。
「私もまさかって思ってたけれど」
「実際にそうなったの」
「これがね、ちょっと疲れると」
「お肌に出るのね」
「特に女の子はね、だから貴女も気をつけてね」
「二十五を越えたら」
「その時はね、じゃあね」
 それならと話してだ、優子はまたアイスを食べた。優花も共に食べてだった。この日も幸せに過ごすのだった。長崎の街を巡りながら。


第三十話   完


                         2016・7・22
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ