第一幕その六
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「そうなのね」
「欧州の言葉はラテン語からはじまっているけれど」
ナターシャがお話することはといいますと。
「その国それぞれで言葉が違うのよね」
「ええ、だからカエサルさんも英語だとね」
ドロシーのお言葉です。
「シーザーになるのよ」
「そうなんですね」
恵梨香はドロシーのその言葉に頷きました。
「同じ人でも」
「そうした呼び方になるの、そしてね」
「はい、そのカエサルさんもですね」
「迷った時にサイコロで決めたの」
そうしたというのです。
「それで道を開いたのよ」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「私もそうしようって思ってるの」
「そうなのね」
「そう、それかルーレットで決めましょう」
「サイコロかルーレットかで迷うことはないわ」
ビリーナはそこも注意しました。
「別にね」
「どっちか思いつきで決めればいいわね」
「その時の気分でね」
「そうね、カエサルさんのお話が出たし」
そこから考えるドロシーでした。
「ここはサイコロにしましょう」
「それで決めるのね」
「そうしましょう、じゃあ早速ね」
ドロシーは懐からサイコロを取り出しました、そしてです。
サイコロを振る前にどの目が出たらどんなお料理にするのかを決めてそうして振ると決まったお料理はといいますと。
「茹でることになったわね」
「はい、決まりましたね」
「丸茹でですね」
「じゃあ茹でて丸かじりですね」
「そしてですね」
「後はそれぞれで味付けですね」
「そうしましょう」
五人に笑顔で応えるドロシーでした、そして。
皆は茹でたトウモロコシを食べますがそこでのそれぞれの味付けは。
お醤油をかける恵梨香を見てです、ドロシーはくすりと笑って言いました。
「恵梨香らしいわね」
「お醤油をかけることがですね」
「ええ、とてもね」
「恵梨香はいつもお醤油よね」
「これが一番美味しいのよ」
ビリーナにも答えます。
「私としてはね」
「お醤油で味付けをすることが」
「そう、一番美味しいの」
「トウモロコシに限らないわね」
「そうね、ドロシーさんの言う通りね」
「お醤油が第一ね」
「逆にお醤油がないと」
それこそなのです。
「私困るわ」
「お醤油は中国にもあるけれど」
神宝が言うにはです、トウモロコシにお塩をかけつつの言葉です。あっさりとした感じです。
「日本は何でもお醤油だね」
「うん、それも大豆のお醤油だよね」
ジョージはバターを乗せています、バターはアツアツのトウモロコシの上で溶けだしています。
「日本だと」
「日本人はお醤油を凄く使うね」
カルロスはタバスコをかけています、少量にしても辛そうです。
「お料理に」
「だ
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