第一幕その一
[2]次話
オズのビリーナ
第一幕 頭のいい鶏
オズの国にドロシーと一緒に来た鶏のビリーナは今は沢山の家族を持っているオズの国の名士の一人です。王宮に住んでいますが。
一族の、彼女が産んだ鶏達の国も持っています。その国はマンチキンの国にあってビリーナが女王様でご主人が王様です。
そのことはドロシーも知っています、それで王宮の中でビリーナに言うのでした。
「貴女も女王様なのよね」
「ええ、そうよ」
ビリーナはドロシーに笑顔で答えます。
「私もね」
「オズマと一緒で」
「そう、ただね」
「鶏の国の女王様であって」
「オズの国の主ではないわ」
そこははっきりと言います。
「あくまで鶏の国の主よ」
「そうよね」
ドロシーはテーブルにいるビリーナに答えます、ドロシー自身は座っていてそのうえでホットレモンティーを飲んでいます。
「貴女は」
「そしてドロシーはオズの国の王女様」
「そうよ」
「私は女王様なのよ」
「では女王様」
笑顔で言うドロシーでした、悪戯っぽく。
「今日は何をされますか?」
「そうね、今日はトウモロコシを食べようかしら」
「あら、それはもう朝に食べたわよ」
「お昼もよ」
その時もというのです。
「食べたいのよ」
「だからなのね」
「お昼もトウモロコシにしようかしら」
また言うのでした。
「そう考えているわ」
「じゃあどうして遊ぶの?」
「そうね、お散歩かしら」
王宮のというのです。
「そうしようかしら」
「そうね、お散歩ね」
「ドロシーも好きでしょ」
「ええ、色々な場所を歩くことはね」
実際にとです、ドロシーはビリーナに答えました。
「好きよ」
「それじゃあね」
「後は皆も呼んで」
「それがね」
皆と聞いてです、ドロシーはビリーナに少し残念なお顔になって言いました。
「それが皆今はね」
「お散歩出来ないの」
「オズマは今はトロットとベッツイを連れて街の視察に出てて」
「すぐには戻らないの」
「そうなの」
これがというのです。
「夕方までね」
「そうなのね」
「魔法使いさんはモジャボロさんと一緒に王立大学に行っていて」
「ムシノスケ教授のところにね」
「行ってて。臆病ライオンと腹ペコタイガーもね」
彼等はといいますと。
「オズマの付き添いで行ってるから」
「じゃあ私達と」
「僕はいるよ」
トトはドロシーの足元からです、ビリーナに言いました。
「いつもドロシーと一緒だから」
「貴方は一緒ね」
「うん、ただ他の人はね」
「ハンクやキャプテン=ビルさんもいないわね」
ビリーナから彼等に言いました。
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