一話 士郎、異世界に立つ?
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ね?
「でも、シロウは自分が何処からここまで来たのか解んないだよね?
なら、助けを求めるのも一つの手じゃないかな」
エミリアの頭の上で気持ちよさそうに丸まっているパックからの一言。
一応、エミリアとパックには話して信じてもらえるであろう妥協ラインで俺の事とここにやって来た経緯までは説明したけど……。
「でもさ……そうなると俺の扱いってどうなるの?
変な服装、もしかして不審者ですか?的な扱いですかね?」
「それも有り得るね、確かに君の服装は変だ」
「そうね、確かにシロウの服装は変ね」
「さっきから変、変ってそんなに変ですかねこの野郎!」
うぅ、涙目でせう。
「ま、まぁ、なんとかなるよ。
ファイト、シロウ」
「進まないと先には進めないからね。ここは流れに身を任せてみようよ」
……流れに、身を任せる。
ここに来てから数時間とも経ってないけど俺は流れに身を任せここまでやって来た。
見知らぬ土地に見知らぬ言葉。
変な輩には絡まれるし、道を歩けば寄ってたかって珍しがられる。ここに来てからいい事なんて一つもない。
幸運な事と言えば人の良すぎる少女 エミリアとの出逢い。それでも、やっぱり居心地がいいとは言えないけど。
「そうだよ、シロウ。
私も手伝うから、ね?」
顔を近付け、真に迫ってくるエミリア。
ちょ、近い。少し離れろ。
離れようと足を下げる。だが、何かに引っ掛てそれ以上、足は後ろに下がらなかった。
「ちょ、離れてくれますッ!?」
女の子慣れしていない残念な士郎さんでした。
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