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どうやら俺は二次元の世界に迷い込んでしまったらしい?いえ、これは現実ですよ夕練さん!
はい、これは夢ですね。解ります。
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失礼するよ」
この回答に、明確な答えはない。
それが答えと思ったなら、それが一ノ瀬の答えなのだろう。一ノ瀬は真面目だから、明確な的確な結論が出るまで回答はしないだろう。でも、それでいい。
「じゃあね、また明日」
俺は、その結論を聞いてみたい。
模範解答ではない、一ノ瀬の言葉で。
「なぁ、親父」
「なんだぁ、バカ息子」
「俺に惚れる女の子なんて居ると思う?」
「なぁにっ言ってんだ。
そんなの居るに決まってるだろ」
「……その根拠はどこから?」
「やっぱ、お前はバカ息子だな。
そんなの俺と母さんの子供だからにきまってんじゃあねぇか」
それ、答えになってない。
家に帰って玄関の扉を開けると、そこにはバカ親父が靴の靴紐を解いていた。どうやら先程、帰ってきたらしく親父は「よぉ、おかえりー。そしてただいま」って笑顔で言ってきた。
相変わらず、笑顔の似合う中年だよ、アンタは。
「あら、夕練も帰っえきてたの。
お帰りなさい」
エプロン姿の母さんの登場だ。
「うぉぉあぁぁいっ、母さん!
会いたかったぜ!」
「貴方、今日もお仕事、お疲れ様」
「なんのなんの!
君の笑顔を見たら疲れなんて吹っ飛んじまったぜ」
見飽きたこの風景も一日に一度は見ないと調子、狂う。ほんとバカ親父は愛妻家だな。
いいことだと思ってるけど。それを外でやってはくれるなよ?
「うぅん〜いい香りだぁ」
「今日の夜ご飯はカレーですよ」
「なんと!? 俺の大好物ではないですか!」
いや、アンタ。母さんの作った料理全部、大好物って言ってるだろ。
いや、まぁ、確かに母さんの作る料理は美味しいからそんなに否定はしないけどさ。
「すぐに支度するから、少し待っててね」
「ふはははっ。楽しみにしてるよマイハニー」
相変わらずの対応に母さんも「はいはい」と軽く流し、台所に戻って行った。
そんな仲睦まじい夫婦のやり取りを眺めながら俺は自分の部屋に向かう。
二階に繋がる階段を上がって一番奥の部屋まで歩く。今日は思いがけない事ばっかりで疲れた。借りた漫画も途中だし、急に告白されるし……もう、てんやわんやだよ。
そして、それでも平常心を絶やさない俺はどうなのだろう?
確かに、俺は告白されて緊張し、動揺もしたけど。普通の人間ならもっとパニックになっていたはずだ。
身体的、疲労は残ってるけど。それでも、ここまで冷静に対応してきたつもりだ。今日は早めに寝よう。
そう決意し、俺は自室の扉を開ける。
俺の部屋は最近の若者の部屋にすれば綺麗な方で、好きなゲーム、アーティストのポスターを数枚、壁に貼り付けてあるけど許容範囲だと思う。
好きなアニメ
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