暁 〜小説投稿サイト〜
どうやら俺は二次元の世界に迷い込んでしまったらしい?いえ、これは現実ですよ夕練さん!
はい、これは夢ですね。解ります。
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トで囲まれている。
が、そんなマンション街に場違いな一軒家が一軒。それが俺ん家だ。
なんでこんな所に家を建てたんだ?
と一度、親父に聞いたことがある。
で、なんで返ってきたと思う?
ぐはははっ。目立つだろ、だからわざとここに建てたんだ(笑)
うん、確かに目立つ。
恥ずかしいくらい目立つから今すぐにでも引っ越したい。
「ゆ、有名人はつらいなぁ……」
「噂によれば奇人一家とか」
「ちょ、その噂の情報源どこ!?
いや、確かに親父は変人だけども!」
「sourceは貴方の友人、竹中君です」
「竹中ァアッ!!」
アイツ、今度、会ったら漫画を返すと同時にアッパーを喰らわせてやる。
「と、冗談は置いといて」
「冗談なの!?」
「いえ、真実です」
どっちだよ……。
肩の力が抜けてきた。
あれ? 俺、結構普通に話せてなる?
今更だけど話せてるよね? さっきまで何を話せばいいのか解らなかったけど(今も正直、解ってないけど)会話は成立している。なんだ、一ノ瀬さんって普通に話せる人じゃん。
「おや、どうしました?」
俺の表情を見て一ノ瀬は言う。
顔に出ていたのだろう。
「いや、一ノ瀬さんって面白い人だなあって思ってさ」
「私が、面白い人?」
「うん、だって面白いもん」
「侵害ですね、私は面白くなんてありませんよ」
ちょっと拗ねた素振りで一ノ瀬は言った。一ノ瀬は否定してるけど俺からすれば一ノ瀬は面白いジョークを言える人だ、学校に居る時には見せない一面も相まってちょっと意外だけど。
これが本来の一ノ瀬なのだろう。
学校を休みがちで余り、関わった事のない女の子とこんなに話せるとは俺は相当のコミ力の持ち主だぜ。
「それでさ、一ノ瀬さん」
「はい、なんでしょう」
そろそろ本題に入ろう。
さっきの……教室の告白について。
「その、君は俺の事が……」
「好きです」
ごめん、やっぱり俺の頭は処理落ちしそうです。
その一言を聞いた瞬間、さっきよりも更に顔が真っ赤になってしまった。
「え、はい、その、へい、YOU、あの、え、ちょ、」
「夕練さん、落ち着いて下さい。
動揺で言語能力に異常が発生していると思われます」
「だ、う、ま、う、お?」
「一応、翻訳すると「だってさ」
「嘘だろ」「まさかな」「嘘に決まってる」「俺」だそうです」
「だ、えの、きょ、な?」
「翻訳を続けます「誰に言ってるの一ノ瀬さん」「え、これは夢なの?」「今日ってエイプリルフールかな?」です」
「…………」
「対象、完全に沈黙」
残念ながらこれは夢ではなさそうです。俺は本当に一ノ瀬に告白されたようだ。
そして────さっき
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