暁 〜小説投稿サイト〜
どうやら俺は二次元の世界に迷い込んでしまったらしい?いえ、これは現実ですよ夕練さん!
はい、これは夢ですね。解ります。
[11/14]

[1] [9] 最後 最初
服をハンガーに掛け、シャツを洗濯機に放り込む。
 晩飯、食い終わったら一ノ瀬にラインしてみよう。ふと、俺はそう思った。
 
 
 
 
 
 
 
 「────やっぱ……」
 こんなのは間違ってる。
 携帯の画面に映し出されている文章を読み直し、俺は現実と非現実の間をさ迷っていた。
 ────明日、何処かに遊びに行きませんか?
 それは遊びのお誘いだった。
 いや、この場合だとデートのおさそいか。どちらにせよ、これは困った。
 何が、困るって……それは色々だよ。
 明日は土曜日。
 学校は休み、バイトも休み。ある意味、恵まれてる。だが、突然のデートの誘いに俺は困惑していた。
 今日の告白もそうだけど……一ノ瀬って見かけによらず、押すタイプなのね。
 「これは……うん、」
 断る理由はない、俺は一ノ瀬の────彼氏だし。
 よって明日の予定を急遽、変更。
 家でゴロゴロからリア充デートに。
 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………。
 …………………………。
 ……………………。
 ………………。
 …………。
 ……。
 ────え? デート?
 
 
 
 
 
 チリチリチリチリッ。
 最近、買った目覚まし時計の音。
 耳元で騒音を撒き散らし、俺の睡眠を妨げる。目覚まし時計のアラームを止めようと右手を伸ばす……が、届かない。あれ、いつもならこの辺に置いてるのに。
 やかましい騒音が鳴り響く。
 止めない限り、鳴り続ける最新式の目覚まし時計さんは普通の目覚まし時計の10倍以上のアラーム音で一度、鳴ったらそれこそどんな奴でも起きるって結構、話題になってたんだけど……俺の睡眠はそれより勝るらしい。
 段々と、眠くなってきた。
 今日は休みだし……二度寝して問題ないだろ。昨日は一ノ瀬の件で疲れたし────────。 
 待てよ……一ノ瀬?
 「寝てる場合じゃねぇェェェェ!!」
 瞬時に俺の脳内は覚醒した。
 目覚まし時計のアラームを止め、時間を確認する。
 「9時……ふぅ」
 約束の時間まであと一時間ある。
 焦ったぁ……そういや約束の一時間前には起きれるようにタイマーしてたんだっけ。ありがとよ、目覚まし時計君。今日は君のお陰で助かったぜ。
 普段はウザイアラーム音も、今日は祝福のベルなんだぜ。
 ベッドから降り、机の上に置いていた携帯を確認する。
 特に、メールやラインはきてないな。
 とりあえず、朝飯食ってシャワーして顔洗って歯磨きして……んんで────あぁ、眠いんじゃぁ^〜。
 起きれたのはいいけど眠い……。
 昨日は早めに寝たはずなんだけどな。
 って、まずはベッドから降りないとね。よっこらせっと、携帯をズボンのポケット
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ