暁 〜小説投稿サイト〜
どうやら俺は二次元の世界に迷い込んでしまったらしい?いえ、これは現実ですよ夕練さん!
はい、これは夢ですね。解ります。
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服をハンガーに掛け、シャツを洗濯機に放り込む。
晩飯、食い終わったら一ノ瀬にラインしてみよう。ふと、俺はそう思った。
「────やっぱ……」
こんなのは間違ってる。
携帯の画面に映し出されている文章を読み直し、俺は現実と非現実の間をさ迷っていた。
────明日、何処かに遊びに行きませんか?
それは遊びのお誘いだった。
いや、この場合だとデートのおさそいか。どちらにせよ、これは困った。
何が、困るって……それは色々だよ。
明日は土曜日。
学校は休み、バイトも休み。ある意味、恵まれてる。だが、突然のデートの誘いに俺は困惑していた。
今日の告白もそうだけど……一ノ瀬って見かけによらず、押すタイプなのね。
「これは……うん、」
断る理由はない、俺は一ノ瀬の────彼氏だし。
よって明日の予定を急遽、変更。
家でゴロゴロからリア充デートに。
……。
…………。
………………。
……………………。
…………………………。
……………………。
………………。
…………。
……。
────え? デート?
チリチリチリチリッ。
最近、買った目覚まし時計の音。
耳元で騒音を撒き散らし、俺の睡眠を妨げる。目覚まし時計のアラームを止めようと右手を伸ばす……が、届かない。あれ、いつもならこの辺に置いてるのに。
やかましい騒音が鳴り響く。
止めない限り、鳴り続ける最新式の目覚まし時計さんは普通の目覚まし時計の10倍以上のアラーム音で一度、鳴ったらそれこそどんな奴でも起きるって結構、話題になってたんだけど……俺の睡眠はそれより勝るらしい。
段々と、眠くなってきた。
今日は休みだし……二度寝して問題ないだろ。昨日は一ノ瀬の件で疲れたし────────。
待てよ……一ノ瀬?
「寝てる場合じゃねぇェェェェ!!」
瞬時に俺の脳内は覚醒した。
目覚まし時計のアラームを止め、時間を確認する。
「9時……ふぅ」
約束の時間まであと一時間ある。
焦ったぁ……そういや約束の一時間前には起きれるようにタイマーしてたんだっけ。ありがとよ、目覚まし時計君。今日は君のお陰で助かったぜ。
普段はウザイアラーム音も、今日は祝福のベルなんだぜ。
ベッドから降り、机の上に置いていた携帯を確認する。
特に、メールやラインはきてないな。
とりあえず、朝飯食ってシャワーして顔洗って歯磨きして……んんで────あぁ、眠いんじゃぁ^〜。
起きれたのはいいけど眠い……。
昨日は早めに寝たはずなんだけどな。
って、まずはベッドから降りないとね。よっこらせっと、携帯をズボンのポケット
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