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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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波動砲と呼んでいます」

「艦首砲のことか?」

「そうです。簡単に説明しますと、このヤマト自身を大砲代わりに使う兵器です。ただ、試射が出来ていない状況です」

「こいつの試射も何処かでやらないとな。誤爆の心配はない?」

「それは大丈夫ですが、一射ごとに砲身の点検はした方が良いかもしれません。何分、データが少ないので」

「修理がまだ容易な太陽圏内で試しておいたほうが良いな。手頃な標的を探しておいて」

「分かりました」

「他には?」

古代君が手を上げるので顔を縦に振る。

「冥王星を通るコースですが、目的は何でしょうか?」

「戦術長、冥王星には何がある?」

「ガミラスの前線基地です。叩くのですか?」

「叩く。ヤマトの任務は何だ?地球のもとに戻すための装置をイスカンダルに取りに行くことだ。だが、その前に地球に残った人類を滅ぼされてしまっては意味がない。中破・大破した艦しか地球には残っていないんだ。冥王星にいる艦隊に攻め込まれれば、地球に為す術は残されていない。この旅の中でここだけは確実に潰さなければならない。遊星爆弾もここから発射されているからな。これ以上、汚染を広げないために冥王星のガミラス基地は確実に破壊する。とは言え、プランはまだなんだよな。戦術長、ある程度のたたき台を作ってから君に回す。それを元にメ2号作戦のプランを立案するんだ」

「僕がですか?」

「オレが全部まとめるとオレの処理能力がパンクする。それにオレは爆撃機乗りの専門家だ。たたき台しか作ってやれん。やれるな?」

「はい!!」

「他に質問なんかは?ないようだな。では、異常がなければ0600より通常態勢から戦闘態勢、戦闘機動、艦載機発艦、全砲門の射撃、弾種換装・再装填、警戒態勢への移行、艦載機哨戒、艦載機着艦、通常態勢への移行。0800にワープの実験を行う。不測の事態に備えて0550には全員船外服を着用を原則とする。加藤君、オレのハヤブサも爆装しといてくれ。それから艦載機哨戒には古代君、君もゼロでの訓練を行うように。南部君、その間は君が古代君の交代要員だ。南部君の代わりは北野君だったかな?彼に艦橋に上がるように伝えておいて」

「「「了解」」」

「副長、火星自体には0145には到着しますが」

島君がそう言うが少しは落ち着け。

「点検と調整を考えて0800だ。多少の余裕は見ておいたほうが良い。急ぐ旅ではあるが、急ぎすぎて転ぶとひどい目にあうぞ。あと、技師長、ワープと波動砲の技術書を読ませてくれ。ヤマトが出来ることを全部覚えるから。出来れば用語の辞書も頼む」

「技術書はともかく、辞書の方は用意に時間がかかるので技術科の者を付けますので解析室へお越しください」

「頼むよ。それでは散会」
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