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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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不可能な航海であることが分かるだろう。それを可能にするのがワープ航法だ。詳細は知らん。そもそも本当にワープ航法が可能かどうかも知らん」

「じゃあ、どうやってこのプランを考えたんですか?」

「上がやれると考えてヤマト計画が発令した以上、やれそうなことを全部考えた結果がワープだっただけだ。と言うか、オレはこのヤマト計画を知ったのは三日前なんだよ。詳しいことは一切知らん。今無理やり覚えてる途中なんだよ。技師長、どうなんだ?」

「副長の仰る通り、このヤマトはイスカンダルからの技術供与によって人類史上初のワープ航法が可能となっている」

「理論なんかは置いておいて、簡単に説明してくれ。何か制約などはあるか?」

「できるだけ簡単というと、このワープは宇宙にトンネルを開けるようなものだと思ってほしい。入口と出口とトンネル本体を作って通る。トンネルは実際の距離よりも短い物だ。これが基本だと思ってほしい。そのトンネルを作るには邪魔なものがあると作れない」

「つまりは障害物があると困るわけだな?ガス程度は?」

「ガス程度なら問題ありません。ただ、タイミングがずれると宇宙全体を吹き飛ばす結果になるかもしれません」

「だとよ、航海長。宇宙の全生命の命が君に託された」

「オレが……」

「あまり気にするな。そこまで難しくもないはずだ。技師長、そのあたりは?」

「こちらでも計算もするし、コンピューターでも補佐を行う。実際のところプラスマイナス2秒ほどなら問題はない。そこまで緊張しなくても大丈夫だ航海長。なんならシミュレーションも用意してあるから練習してみると良い」

「ありがとうございます、技師長」

「なら、航路的にはこいつでいいな。と言いたかったんだがな、少しだけ問題がある。ヤマトは物資を満載していると言ったが少し語弊がある。地球にある物資は積んであるんだが、地球に在庫が少ない物もある。そのために装甲材やパーツを途中で回収する必要がある。特にエンジン周りのパーツはあればあるだけ良いはずだ。そのため、土星の衛星のエンケラドゥスに立ち寄る必要がある」

「だとしたら、ワープ先は天王星から木星へ変更して、その後、通常航行でエンケラドゥス行きでしょうね」

島君がそう言うならそれが良いのだろう。方針だけを決めて専門家に丸投げするのが正しいはずだ。

「他に意見はあるか?無いようなら、火星に到着するまでに各機能の点検と調整、航空隊は発艦・着艦の確認を行う。先に伝達しておきたいものはあるか?」

技術科の常装を着た女性が手を挙げる。それに対して首を縦に振って答える。

「技術科情報長の新見です。我々は波動エンジンの莫大なエネルギーを攻撃用に転用する兵器の開発に成功しました。次元波動爆縮放射器、私達は便宜上
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