宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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そう。黙っておかねばお前は任務を終えた後に退役するつもりだっただろう。楽になどさせるものか』
「ちくしょう、やっぱり嵌められてたのか!!」
『そういうことだ。私はお前の能力を高く評価しているが、私生活の態度や性格に関してはあまり良い評価はしとらん』
「ぐうぅ、言い返せない。まあ、期待されてる分の仕事はしますよ。地球にはまだまだ滅んでほしくないですし、軍人のままで死ぬつもりもありませんから」
『うむ、任せたぞ』
「はっ!!」
席から立ち上がり土方宙将に敬礼を送る。
『沖田、言いたいことは色々ある。だが、無理だけはするな。永井は私生活と軽い時に目を瞑れば優秀な男だ』
「ああ、先程も見させてもらった。肝も据わっておるし、余裕もある。安心して指揮を任せられる」
『仕事を押し付けなければ働かん男だからな、色々と回してやれ』
「失礼な。航空科の時ならともかく、多くの部下の命を預かっているんですから色々やってますよ」
『そうか。なら、その上で働け』
「働きますとも。多くの者を生きて帰らせるために」
「頼むよ、副長」
「なら、意見具申。太陽系離脱までの航海プランを提示します」
「いつの間にそんなものを?」
「昨夜には既に。若干の修正も既に終わっています」
『いつもこれなら良いのだがな。沖田、永井をこき使って無事に帰ってこいよ』
「ああ、行ってくるよ」
通信が切れ、沖田艦長の指示を待つ。
「これより、ヤマトはイスカンダルへの航海に出る。総員の奮闘に期待する!!」
「ヤマト、発進!!最初の目標は火星だ」
「了解!!ヤマト、巡航速度で火星を目指します」
さあて、一人でも多く、一秒でも早く、33万6000光年の旅から連れ帰ってやるか。
ある程度地球から離れた所で各セクションのリーダーが中央作戦室に集められた。本来なら艦長が議長を務めるのだが、今回はオレに一任されている。航海プランなんかの作成を行ったからだと思われる。あと、土方宙将にこき使えと言われたからな。それに、現在ヤマトは瀬川君が指揮を取っている。補佐としての瀬川君の実力の確認だろうな。
「まずはこれが太陽系離脱までの航海プランだ。仮の物であるためこれをたたき台にするつもりで意見を出してほしい」
足元のモニターに簡単な星系図を表示し、航路を矢印で表示する。
「地球から火星、天王星、そして冥王星を通るコースか。副長、この火星と天王星の間の矢印が違うのは?」
航海長としては気になるところだろう。
「そこが今回の航海で重要な部分だ。今回の航海は光の速さで進んだとしても往復で33万6000年の時間がかかってしまう。普通に考えれば
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