怒りの眼
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「ラティ、竜の波動!」
「オノノクス、地震だ!!」
メガシンカしたラティアスが一回り大きくなった銀色の波動を放つ。オノノクスは大地を揺らすと、自分の前の地面を大きく隆起させ壁にした。波動がぶつかり大地が砕けるが、オノノクスにダメージはない。
「地震をそんな風に使うなんて……」
「ふん、驚くのはまだ早い!オノノクス、もう一度地震だ!!」
「ラティ、上に逃げて!」
「甘い!!」
オノノクスが勢いよく四股を踏むと、ラティアスの真下から岩が高速で噴き出す。地面の揺れのベクトルを調整し、大地に眠る岩を跳ね飛ばしたのだ。不意の一撃に岩を避けられず、ラティアスに命中する。
「オノノクスの特性は『型破り』。この特性によって私のオノノクスは相手の特性によって技を無効にされない!!」
「だったら……ラティ、影分身!」
「ドラゴンクロ―だ、オノノクス!!」
相手が爪を振るう前に、光の屈折率を変えて自分の分身を数多作り出すメガラティアス。それに惑わされてオノノクスは攻撃を外した。
「回避率をあげるか……ならば仕方ない。オノノクス、ハサミギロチン!!」
「ッ!逃げて、ラティ!」
オノノクスの顎の横についた刃が、丸鋸のように振るわれる。それはジェムとラティアスに強烈な『死』のイメージをもたらした。直観的にラティアスを下がらせる。
――その刃は確実に一瞬前までメガラティアスがいた場所を切断した。もし下がっていなければ、ラティアスの体は引き裂かれていただろう。
「回避、命中率の変化を無視できるとはいえ、やはり簡単には当たらんな。だが次は――」
「……ハサミギロチンはノーマルタイプの技。なら……出てきて、ペタペタ!」
メガラティアスを下げ、ジュペッタを繰り出すジェム。
「一撃必殺を恐れたか。オノノクス、ドラゴンクロ―!!」
「ペタペタ、鬼火!」
オノノクスが近づいてくるのに対しカウンターの要領で鬼火を当てる。だが、オノノクスの猛攻は止まらない。両腕の爪でジュペッタの体を引き裂きにかかる。
「そのままやってしまえ!!」
「ペタペタ、こっちもシャドークローで対抗よ!」
竜の爪を自身の漆黒の爪で受け止めるジュペッタに、一定のステップを踏みながら攻撃するオノノクス。その動きは次の技へと繋がっていた。
「オノノクス、竜の舞からドラゴンクロ―だ!!」
「ゴーストダイブで逃げて!」
攻撃力と素早さを上げる舞を踊り、更に攻撃しようとする。それをジュペッタは影に隠れることで回避した。攻撃を躱されたドラコが舌打ちする。
「さっきからこそこそと姑息に逃げ回ってばかり……お前、私を舐めているのか!!」
「……そんなつもり
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