第17話 遭遇
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対応は、相手を武術家とは扱わずに相応の対応――――相手の反応を見ずに先制の不意打ち攻撃をすると決めていた。
「それならとっとと星にするだけだ!川神流、無双正拳突きー!!」
多くの対戦相手を沈めてきた一撃。
相手は無礼者故、何時もよりも気を込めて威力を上げた一撃が、吸い込まれる様に怪人に突き刺さる――――筈だった。
「ッッ!?」
「なっ!」
吹き飛ばされた百代も見ていた士郎も信じられない事態に目を剥いた。
なんとあろう事か、怪人は百代の一撃に対して、でこピンで威力を消し飛ばしただけでなく、百代を士郎のいるところまで押し戻したのだから。
『フン。武神と言うからどれ程のモノかと思えば、大した事は無いな』
対する怪人―――ラミーは、百代を見下すように嘲け笑った。
嘲笑された百代は若干八つ当たり気味に怒鳴る。
「士郎!川神流無双正拳乱れ突きっ!!」
「だ、だが・・・」
士郎は百代の提案を濁す。
なんせ、百代の拳をすべて当然の様に受け止めいなし、躱すなどされている現実を目の当たりにしているのだから。
それほどの強者が自分を見逃す筈が――――。
『構わんぞ、別に。もとより私の狙いは、最近色ボケていると噂されていた武神だけだ』
「色ボケ?」
「いっ、がふっ!?」
「百代っ!?」
いきなり色ボケなどと揶揄われ、動揺して思わず攻撃を止めた隙を狙われて、ラミーの言い蹴りを貰ってしまい吹き飛ぶ百代。
『色ボケているからそんな隙も出来るんだ』
「黙れっ!」
『照れるな照れるな。それとも誰かに悟られたくないのかな?』
「喧し、いッッ!!」
百代は直に立ち上がって再度ラミーに向かって行く。
そのついでのような流れで、士郎に向けて怒鳴る。
「士郎ッ!早く行けって言ってるだろ!!」
「・・・・・・・・・くれぐれも無理はするなよ」
「無理なんてするかっ!こんな奴私1人で十分だ!!」
その言葉に士郎は後ろ髪を引かれながらも駆けて行った。
ただ勿論見捨てる訳じゃ無い。
携帯を操作して雷画に電話を掛ける。
「・・・・・・・・・爺さん?俺だ士郎だ。――――てことで、そこに手練れの誰かを向かわせて欲しいんだ」
『分かったわい。利信と和成を寄こすから、お前はそのまま向かうんじゃぞ?』
「ありがとう爺さん」
そのまま携帯を切り士郎は迷いなく向かった。
−Interlude−
此処は現場付近。
薄暗く人目のない路地の奥で、アステリオスが見るも無残な姿に成り果てた2人のヒカルの復讐相手を両肩に担いでいた。
最初の手口と同じくして宝具
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