ガンダムW
1510話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
世界の魔術は使えない筈……なのだが、何故か今は全く問題なく使えている。
多分、俺が何か関係しているのではないかという予想を凛がしていたが、それが正確なのかどうかは分からない。
まぁ、その辺はエヴァやフェイト辺りにでも調べて貰えばいいだろう。
……Fate世界の魔術をフェイトに調べて貰う、か。微妙に何か縁があるな。
「よし、じゃあ次に俺だな」
空間倉庫のリストからゲートを選択。
Fate世界では、このリストから選択すら出来なかったのだが、このW世界では無事にゲートを取り出す事に成功する。
そうしてコンテナ状のゲートのスイッチを入れると、サイコロが解体されるかのようにコンテナの面が開いていき……次の瞬間、ブーという音が聞こえる。
「何だ?」
今までには聞いた事のない音。
どこか失敗を連想させるような音に、凛と綾子の2人も微妙に不安そうにしている。
特に凛の場合は、元々機械関係に弱い。
それこそ、留守番電話ですら使えないのではないかと思えるくらいに。
そんな凛だけに、今のこの音というのは普通よりも更に不吉なものを感じているのだろう。
「ちょっと、何よ? 何があったの?」
「落ち着け。……今からちょっと調べてみるから」
何が起こってもいいように、それこそいつでもガンドを発射出来る態勢の凛にそう告げ、展開しているゲートの映像スクリーンを起動させる。
そこに表示されているのは、ゲートと……正確にはホワイトスターのゲートと接続出来ないというエラーメッセージ。
……何でだ?
そもそも、ゲートを起動させてからホワイトスターと繋がらないとか、今まではなかったんだが。
何がどうなってこうなった?
……うん? 待てよ? もしかしたら……
ふと思いつき、未だに周囲の様子を警戒している凛の方を見る。
綾子は現状で何か危険が迫ったら、すぐにでも物干し竿を抜けるように準備をしている。
半サーヴァントの綾子だ。それこそ銃弾くらいならあっさりと斬り裂く事が出来るだろう。
そういう意味では、連合やスペシャルズの兵士がこの場所に現れたとしても何も心配する事はない。
いや、俺がいる時点でその心配はいらないんだが。
ともあれ、半サーヴァントである綾子は、MSとはまた別種の力を持っている。
それも俺と凛と綾子の3人しか知らないような、そんな力を。……いや、レモン達には話したか。
「凛、悪いけど一旦結界を解除してくれ。もしかしたら、それが原因でゲートが正常に動作しないのかもしれない」
「え? ええ。分かったわ」
少し残念そうにしながら、凛は結界を解除する。
さて、これでゲートのリンクが上手くいってくれればいいんだが……
そんな思いを抱き、再びゲートを起動す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ