Side Story
少女怪盗と仮面の神父 34
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がにこれは国の衰退が始まる予兆めいてて、王族にとっても非常に迷惑なワケ」
「税金は……私腹を肥やす為に上げてるんじゃ」
「そういう莫迦が一人も居ないとは言わんが、本気でンな事してたら国は成立してない。又聞きだの外面の印象だのを信じてるんだろうが、誰の目にも明らかで確かな証拠が手元に無いなら、批判自体軽々しく口にするな。「誠実の成果が最善に見えるとは限らない」とだけ覚えておけ」
「……頑張っても、どうにもならない時もある?」
「似たようなもんだ。其処から来て三つ目。王候貴族もアルスエルナ王国を形作る人間の一部で、国内の人材や資源は有限だと気付けなかった事。生活を改善したいのは南方領民だけじゃない。お前達を優先に助け舟を出せば、違う所で不満が飛び出す。その総てに応えられる力なんぞ、王族にも貴族にも無いんだよ。だから」
「だから、四つ目の過ちは「貴族共を殺さなかった事」よ。仔猫ちゃん」
「!?」
突然、大きな布が風を叩く。
「あ……」
物騒な女声を辿った先、落ちて行くコートの向こうに立っていたのは……
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