ガンダムW
1509話
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ない筈だった。
「それはそうだけど……」
「悪かったって。後でしっかりと話を聞くから。それよりも前に、今は急いでやるべき事があるんだ」
「……何? そんなに急いでやりたい事って」
「ゲート……ホワイトスターに戻る為の転移装置を設置したいんだ。この世界はちょっと調べたけど、色々と厄介な場所でな。出来ればどこの勢力とシャドウミラーが手を組むのか、エザリア……政治班を率いている奴と相談したい」
「……ふーん。久しぶりに私や綾子に会ったのに、もう他の女の事を考えるんだ」
「いや、勘違いするなよ。別に俺とエザリアはそういう関係じゃないからな」
時の指輪の効果がない状態でも、何故かエザリアの外見は若いままだった。
その辺を考えれば、もしかしたら俺とエザリアがそういう関係になった未来があったのかもしれない。
まぁ、その場合、イザークが俺の義理の息子になってしまうんだが。
「アクセルが私達にした事を考えれば、それを信用出来ると思う?」
ジト目を向けてくる凛。
……まぁ、実際に俺がFate世界にいたのはそんなに長い時間じゃなかったのは間違いないけど、その短時間で快楽堕ちさせてしまったようなものだしな。……初めてだったのに。
ともあれ、色々と自覚がある俺としては視線を逸らすしかない。
そうして何とか話を戻す。
「それで、ゲートを魔術の結界で覆って見えなくするって真似は出来るのか?」
「……どうかしら」
魔術に関する話題になったからだろう。凛の表情が先程とは違い真面目なものになる。
凛の話を誤魔化すには、魔術に話を持っていくのがいいよな。
……綾子は俺の考えを読んでいるのか、呆れの視線を送ってきているが。
ただ、魔術について話を誤魔化したのは真面目な意味もある。
どの勢力につくかというのを、エザリアと相談する必要があるのだから。
また、同時にゲートは設置した後でそうおいそれと移動させる事が出来ない。
いや、無理をすれば可能だが、その際に時差が起きる可能性があるし、まだ幾つも勢力の存在するこのW世界で迂闊にそんな真似をしようものなら、襲われる可能性が十分にある。
そう考えれば、やはりその辺は慎重にならざるを得ないだろう。
「この世界で魔術を使えるのは確認したけど、私達の世界と同じように使えるかどうかと言われれば……試してみるしかないわね」
難しい表情で、凛はそう呟くのだった。
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