ガンダムW
1509話
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っちはまた追々ね」
「さ、三角関係? また随分と愉快な事になってたんだな」
そう告げる凛の言葉に、どこか疲れた笑みを浮かべる綾子。
凛の性格を考えれば、色々と騒動を引き起こしたんだろう。
まぁ、騒動を引き起こすという意味では、綾子も決して負けている訳ではないと思うが。
「それで宝石剣を作って、こうして来たのか……」
「そうよ。自慢じゃないけど、こうして宝石剣を作るのに凄く頑張ったんだから。いけ好かない女の手も借りて。それもこれも、アクセルがいなくなったからなんだからね」
言葉では責めているのだが、俺の方を見る視線はどこか寂しげな色があった。
普段は気の強い凛だったが、それでもやっぱり女だ。
自分で言うのもなんだけど、俺という存在を求めて本当に頑張ったのだろう。
事実、それで宝石剣を作る事に成功しているのだから、凛の才能というのは物凄い……んだろう。
その辺はあまり詳しくないが。
そうだな、それならついでにその辺の事も聞いておくか。
「凛、一応聞いておくけど……魔術は使えるか? この世界は、凛がいた世界とは全く違う世界だ。それこそ、神秘の類は殆ど存在しない」
……まぁ、自爆した筈のヒイロが怪我をしているものの生きていたり、高層ビルの屋上辺りにある病室から飛び降りて、それでも生きていたりとオカルト染みたことはあるが、実際にこの世界に魔術の類は存在しない筈だ。
「え? ちょっ、ちょっと待って」
俺の言葉に、人差し指を壁へと向け、意識を集中する凛。
すると、次の瞬間には壁に向けていた人差し指から黒い何かが出て……次の瞬間には、壁にヒビを入れる。
かなり手加減して放ったのだろうが、さすがにガンド・マシンガンと呼ばれるだけの威力はあるよな。……今回は1発だけど。
「何よ、使えるじゃない」
「……使えたな」
え? あれ? もしかして、俺がFate世界について妙な誤解をしていたのか?
別にFate世界の魔術は、他の世界でも普通に使えると?
……あれ? うーん、でも……俺が覚えている限りだと無理だった筈なんだが……何でだ?
けど、それでもFate世界の魔術が使えるというのは心強い。
これでどこにゲートを設置しても、結界とかそういうので見つからないとか、人が近寄ってこないようにするとか、そういう風な行為が出来るだろう。
「綾子の方は問題ない……か」
「いや、問題はないけど。あたしの事も、もう少し心配してもいいじゃないか?」
「そう言ってもな。凛が魔術を使える以上、凛と契約している半サーヴァントの綾子に問題がある訳ないだろ」
綾子の使っている魔力は、基本的に凛から得ているものだ。
その凛が問題なく魔力を使えている以上、綾子の活動にも問題は
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