人形-マリオネット-part1/暗躍する宿敵
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武勇伝を聞いてひそかにあこがれておりましたのよ」
「…陛下、あまり興奮なされると危ないです」
「あ、あらら…ごめんなさいアニエス。つい興奮してしまって」
熱弁するアンリエッタはかなりテンションをあげていて、アニエスがここはリトラという怪鳥の背中であることを思い出させることで落ち着かせた。
ルイズは、母のことをアンリエッタがここまで強く憧れてくれるのは娘として嬉しく思う気持ちが起こる一方で、くすぐったいような、ちょっとむずがゆさも覚えた。
どこぞの無双ゲームのようではないかと、かつて地球で暮らしていた頃にプレイしたゲームで例えながらサイトは思った。敵軍をたった一人で、食い止めたならまだしもつぶしてしまうなんて、どれほど凄いのだ。異星人でも等身大でそれほどの力を持つ戦士など滅多にいないだろう。
「そんなとんでもない人だったのか…僕も実際にあの人の魔法を見たのは先日の事件が最初だけど、あれほどとはね。正直驚いたよ」
つい過去形で言ったが、ルイズがエレオノール以上に畏怖するほどだ。
しかも異星人を葬るほどの強力な魔法使いで、その威力は異次元のウルトラマンでもあるムサシも今言ったように、そしてレッドキングさえも驚かせた。それに、サイトの正体さえ見抜く。しかも鋼鉄の規律とか言う、いかにもな堅物さと厳しさを兼ね備えていたとは。果たしてウルトラマンレオと比べるとどちらが厳しいのか…本来許可を決しておろされることのない願いではあったものの、よくそんな人を相手にルイズにGoサインを出してもらえたものだ。
「ただ、実際に会ってみて驚かされたものですわ。魔法衛士隊は女人禁制の部隊ですから、烈風カリン殿が女性で、それもルイズの母と同一人物だったとは」
「つまり、軍に入るために男性の部隊に入るためにあえて男装していたってことですか?」
ハルナはそれを聞いて、結構大胆な選択をしたルイズの母に、そのあたりに関しても少し驚いた。女性が男装してとはいえ、男だけの軍に入るなんて、バレてしまったら即軍から追放、あるいは罰をうけるかもしれないし、弱みを握られて何か良からぬことをされる可能性だってある。…最も、される前に彼女なら魔法で口封じしてしまっていたかもしれないが。
「私としては、エレオノールお姉様からも母様からも、思ったほど大きな罰を受けなかったことが幸いよ…正直、何をされるのか…
本気を出したら、サイトがお父様から受けた特訓(というか拷問)なんかかわいい物よ。母様は軍機違反が何よりも大嫌いだから」
それを聞いて、周囲の空気がカリーヌへの恐怖に満ちた。特にサイトが。ルイズパパからの特訓という名の『あれ』よりも恐ろしいものを出せるとは。正直、先日の事件でカリーヌに倒されたセミ人間には同情する。…いや、寧ろあまり長いこと痛い目に合わされないうちに倒されたのが幸いと言うべ
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