第三十七話 三年生なのでその四
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「無神経過ぎる人とか暴力ばかり振るう人とか」
「暴力って」
「どんな暴力振るってもクビにならないのよ」
「普通の会社だったらクビでしょ」
「そうならないから」
「だからそんな人もいるのね」
お話を聞いていて呆れる限りでした。
「そんな人はヤクザ屋さんと一緒よ」
「学校の先生は捕まらないわよ」
暴力を振るってもです。
「隠せるし監視もされていないから」
「ヤクザ屋さんと違って」
「そう、だからね」
「ヤクザ屋さんより酷いのね」
「ええ、それどころか先生先生って言われる人達だから」
警戒されるどころか尊敬されているというのです、暴力を日常的に振るう人が尊敬される社会なんて信じられないです。
「余計に悪いのよ」
「私はそんな先生知らないけれど、ただ」
「ちっちも心当たりあるのね」
「後輩の、同じ大教会の子が言ってたわ」
阿波野君です、何か最近この子と毎日会って毎日思い出している気がしますがこの時もそうなりました。
「奈良県は暴力振るう先生がいるって」
「ここは特に酷いみたいよ」
「奈良県は」
「そうした先生とか変な先生が多いみたいよ」
「何かあまり学校にいたくないわね」
そうした先生が学校にいると思うとです。
それで私はそのお話からあらためて思うのでした、その思うことはといいますと。
「私中学校まで神戸の方の学校だったけれど」
「八条学園よね」
「そう、保育園から中学校までね」
ずっとこの学園でした。
「物凄く大きな学校だったわ」
「天高より大きかったのね」
「ええ、ずっとね」
「この学校もかなり大きいけれどね」
「グラウンドも二つあるしね」
室内プールはあるし図書室じゃなくて図書館ですし。
「広くて大きいわよね」
「野球部の専用グラウンドもあるしね」
「あと柔道場も二つよね」
「それだけあるから」
体育館もかなり立派です。
「広くて大きいわね」
「ええ、けれど」
八条学園はです。
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