10. あなたと空を駆け抜けたくて(前) 〜赤城〜
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。今日は私はおやすみします」
「……いいのかアカギ?」
「もちろんです。私がやりたいんです」
「出来るのか?」
「やってみせます。一航戦として約束します」
鳳翔さんの戦闘機に対して子鬼さんと同じ気持ちを抱いたものとして……私と同じものを見て感動してくれた子鬼さんに、私も出来ることをしてあげたいと思った。初めて鳳翔さんの戦闘機を見た時のような胸の疼きが止まらない。あの時のようなドキドキが抑えられない。子鬼さんに見せてあげよう。私と鳳翔さんが見ている世界を。私が憧れて追い駆け、そして見ることが出来た美しい世界を。
子鬼さんが集積地さんの膝から立ち上がり、テーブルの上を駆けて私の肩に飛び乗った。
「がんばるクマー」
球磨さんが私たちを送り出してくれた。行きましょう相棒。私たちにしか到達出来ない美しい世界を見せてあげます。
「行きますよ! 一緒に空を飛びましょう!!」
「キャッキャッ!!」
「ぉおっ!? 姐さんが燃えている!!」
「い、電も見学したいのです!!」
「そうだな。私もアカギが何をするのか興味があるな」
「おーし! 今日はみんなで姐さんの手伝いだな!」
「なのですー!!」
こうして、子鬼さんとともに艦載機を大空に飛ばす、その名も“あなたと空を駆け抜けたくて大作戦”は幕を開けた。
「その作戦名、なんとかならないクマ?」
「いいんですよ。作戦名なんてこんなもんです。知らないですけど」
「なんだか司令官さんみたいなことを言ってるのです……」
「キャッキャッ!!」
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