交換
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ウェンディがルールに乗っ取り退場した。
↓
シリルの弱点バッジが破壊されたことでレオンが退場させられた。
(これだ。なぜシリルがやられたはずなのにレオンが退場したんだ?レオンのバッジをシリルがつけていたってことか?)
彼の元々の弱点がついていた左足に視線を向けると、破壊されたはずのそれが元通りになっている。それを見てカグラはようやく、一つの結論に至ることができた。
「まさか・・・これがレオンの5スペルか」
シリルside
「でもシリルだと“水竜”でも動きを制限できそうだよね」
「じゃあそれも使っておこっか」
今から遡ること数十分前。それは、各々の5スペルを決める時のこと。
「シリルの文字は誰が使う?」
「そうだな・・・」
俺たちの作戦はプレイヤーである俺が不利になることのないように、敵が狙い撃ちしてきたスペルを無効化すること。なので、俺を連想することができる“シリル”と“水竜”を使うことにしたんだけど、これは能力が発動しないことを前提で作るスペルだから誰に持ってもらうのがいいのか・・・
全員で頭を悩ませていると、自然と四人の視線が一人の少年で止まる。彼もそれをなんとなく予期していたらしく、仕方ないといった感じでうなずいた。
「レオンならスペルなくてもいけるもんね」
「だといいね」
間違いなくこのゲーム参加者で最強と思われるレオンなら、スペルが発動していようがしていまいが関係ない。そう考えた俺たちは、彼に“シリル”の文字を使ってスペルを考えることにした。
「シリルを使った五文字・・・どんなのが思い付く?」
みんなに目を配りながら、何か意見がないか確認する。始めから被らせることを狙っているのなら深く考えなくてもいいような気がするけど、もし万一発動した場合に何も効果がないのでは話にならない。なので、それなりに使えそうな言葉にしなければならないんだけど、みんなそう簡単には思い付かn――――
「シリルエロい」
「それ五文字ですらないんだけど!?」
突然ドヤ顔でそんなことを言い出したのは、なんとまさかのシェリア。普通そういうのはソフィアの役目だと思うんだけど、なぜ彼女がその役目を買って出たのか意味がわからない。
「シリル可愛い」
「ねぇ!!話聞いてた!?」
続いてボケを咬ましたのは天空の巫女。全く彼女は話を聞いていなかったのか、またしても文字数がオーバーしており突っ込みをいれなければならなくなった。
「シリルにセクハラ」
「もはやただの願望じゃん!!」
五文字なんて概念がどこかに消え失せている少女たちに突っ込みが追い付かない。色々と突っ込みたいことがあるが一々構ってられな
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