第二章 巨大怪人、鎮守府ニ侵攻ス
第13話 変身
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」
電子音声が鳴り響く中、レバーを倒し。真紅のエネルギーを、漆黒の外骨格に循環させていく。
金色の複眼が光を放ち、関節の隙間から蒸気が噴き出し、排熱完了と共に変身シークエンスは終わりを告げた。
『AP! DIGESTIF IN THE DREAM!!』
そして最後の電子音声と共に、「p」の字を象る柄から伸びる刃が、天の輝きを浴びて眩く照り返す。
その剣を手にしたサダト――こと仮面ライダーAPが、特殊ブーツを頼りに水上を駆け出したのは、この直後だった。
「……南雲君……」
もはやこうなっては、見ているしかない。そして、彼の宣言通りに勝利を飾ってくれることを、信じるしかない。
彼の言葉を信じた長門や金剛達のためにも。――比叡自身のためにも。
(ちょっ……違う違う違う! 私は別に南雲君を信じてるわけじゃなくてっ……!)
「比叡ちゃん? 誰を信じてるわけじゃないって〜?」
「ひえぇえっ!? やだ、うそ、今の声に出てた!?」
そんな胸中が、言葉に出ていたのか。夕張のからかうような囁きに、比叡は顔を真っ赤にして狼狽えるのだった。
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