第190話 戦端を開く
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案じていなかった。その様子を見て真悠は心の中で彼女達を嘲笑した。
(ここまで馬鹿とはな。義兄上はお前達のような奴らが一番嫌いなのだ。部下達を見捨て自分の保身のみに走るとは)
「司馬家と何代にも渡り縁ある商家、田秋伯と申す者です」
「田秋伯。名前は知っております。その者を頼ればよろしいのですな」
「はい。田秋伯には話は通して置きます。戦火が収まるまで田秋伯の屋敷に身を隠しておけば大丈夫です。田秋伯は食客を五百人近く抱えています」
校尉達は安心した様子で頷いていた。彼女達は真悠と念書を交わし急ぎ足で立ち去った。その後ろ姿を見る真悠の瞳は冷たかった。
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