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テキはトモダチ
9. 夜の密会の真相 〜電〜
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ずですよ?」
「なんでうちの鎮守府はこんなに艦娘が少ないのです?」
「司令官が建造をしたがらないそうです。『資材が減るから』とかなんとか」

 確かに建造を行えば資材は減ってしまうが……今なら集積地さんもいるし、そろそろこの鎮守府も戦力の増強を図ってもバチは当たらないと思うのだが……まぁ司令官さんには司令官さんの考えがあるのだろう。

「まぁーあの司令官があのままな限り、うちの鎮守府はずっとこのままでしょうねー。青葉としては、今のままのほうが好き勝手出来ていいですけど」
「それは同感なのです」

 暇つぶしがてら、そんな会話をしながら二人で集積地さんと子鬼さんたちを観察しつづける。集積地さんは、ずっとモニターを凝視していてまったく動きがない。しいていえば、時折小刻みに肩を揺らしたり、モニターを見ながら『バカなッ……シノギが……間に合わ……ッ!?』と悔しそうな声を上げているだけだ。

「……?」
『……』

 フと気づく。子鬼さんの一人がこっちをジッと見ている気がする。顔の作りが根本的に違うから目が合ってるかどうかは分からないが、どうもこっちに気付いている気がする。

「青葉さん」
「はい?」
「見つかったかも知れないのです」
「まさか……」

 こちらをジッと見ていた子鬼さんはやがて……

『ん? どうした?』
『キヤァァァア』
『どこか行くのか? もう遅いから、すぐに帰ってくるんだぞ?』

 と集積地さんと会話(?)を交わした後、とことこと歩いて私たちの視界から姿を消していた。

「いなくなっちゃいましたね……」
「なのです……」

 唐突に、静かだけど耳に良く届くピーピーという音が聞こえた。大淀さんとの連絡用に持ち込んだ小型無線機が鳴ったようだ。青葉さんがしずしずと無線機を取り、返事を返していた。

「はいはい。こちらブルーリーフです」
『ブルーリーフ。こちらOH! YODOです』
「はいはい。よーく聞こえてますよーOH! YODOさん」

 コードネームでお互い呼び合ってはいるが……無線の相手は大淀さんだ。ブルーリーフなんてそのまんまなコードネームもいささか問題だが、大淀さんのコードネーム『OH! YODO』なんかは、ホントもうどこがコードネームなのかと突っ込みたくなる。でも大淀さんは至極真剣にこのコードネームを使うと張り切っていたので、私としては何も言うことが出来なかった。別に誰かに聞かれて困る無線というわけではないんだし、コードネームなんかにしなくていいと思うんだけど……まぁいいか。

『ブルーリーフ、ただいま目標デッドフィッシュがそちらに向かいました』
「ぉお、やっと目標が動き出しましたかー。待っていた甲斐がありました」

 トコトコという小さな足音が私たちに近
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