第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#19
MILLENNIUM QUEENV 〜Last Judgement〜
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》。
天堂礼讚。終末の聖別。
波紋極奥義。
【最 後 の 審 判】
発動条件−創世の息吹
行使者名−エリザベス・ジョースター
破壊力−SS スピード−SS 射程距離−測定不能
持続力−SS 精密動作性−SS 成長性−完成
薙ぎ祓われた女神の一閃により、巨塊は容易く崩れた。
どんな屈強な存在だろうと、形在るものは必ず滅する。
曲げられない、否、変えられない、神の摂理が現前した光景。
神は、自らの姿に似せて人を創造したという。
ならば、スベテの人間にその力が宿っているのはある意味必然。
そして、その人々が生きる世界を破壊するモノに断罪が降るのは至極当然。
分子原子素粒子、それ以上に小さく尽滅され、
神輝に融けた騎士の王が封絶を突き抜けて彼方へと昇っていく。
神威の情景を敢えて形容するならば、
正に 『天 国 へ の 階 段』
その奇蹟の光景は、封絶の中のみならず、全世界中のあらゆる者達に目撃された。
『――ッッ!!』
遙か海を隔てた、瀟洒な調度品で彩られた一室で一抹の光が弾ける。
衝撃に退いた少女の手から、明澄な水色の炎が火花を散らした。
女神の刳り出した極奥義により “肉の芽” が消滅したため
精神の同調が解除されたのは理解できる。
がしかし、そのダメージが空間を飛び越えて
自分にまで及ぶとは。
手の甲に走る痛みよりも因果法則を完全に無視して顕れた
エリザベスの能力に、ヘカテーの双眸は更に凍てついた。
「一体、どのような原理で……
まさか、アノ業の奏効は、
【無限】 だとでも云うのですか?
仮に存在の現出を解き紅世へと逃れても、
其処まで永遠に追ってくる……」
一流の遣い手でも理解に窮する能力の発現を、
畏怖に怯まずそこまで分析出来るヘカテーの知力もまた驚嘆に値。
そこ、に。
「余り人間を見くびるな」
「――ッ!?」
心を盪かすような美声と共に、
その絶対的存在感を微塵も気取らせない人物が、
背後に立っていた。
当然、いつ部屋に入ってきたのかは解らない、
ドアを開ける音も、僅かな気流の変化すら感じられなかった。
「……お恥ずかしい処を。よもや人間にあのような者がいるとは」
纏った外套を開け礼意を示そうとする少女を絶対者は留めた。
「フッ、まぁ人間を怖れろというのではない。
人間は “侮れん” と言っているのだ。
一見、どれだけ脆弱で他愛もない存在に視えようと、
追い詰めに追い詰められればゼロの可能性すら覆す場合が在る。
『運命』 というモノを、信
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